Wie aus der Ferne 〜Guest Book〜

2006/02/14から2019/02/06のゲストブック記事です。

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No.940 KAJIMOTOのHPに! 投稿者:すみこ   投稿日:2015/08/18(Tue) 14:14

今日発表のニュースとして

速報!!2016年 アーティスト来日情報 が載りました。

http://www.kajimotomusic.com/jp/news/k=2260/

なんと来年4月に、マエストロ・ポリーニの来日が予定されています!

詳細はまだ判りませんが、またポリーニの演奏に接することが出来るなんて、夢のよう。
本当に嬉しいニュースですね!!



No.939 DVDのリリース! 投稿者:すみこ   投稿日:2015/07/29(Wed) 14:25

暑中お見舞い申し上げます。

とも様、珍しい音源をお知らせいただき、ありがとうございます。
本当に貴重な録音ですが、ジュネーブ音楽コンクールのドキュメントとしてだけでなく、(もし有るのなら)全曲聴かせてほしいものですね。


さて、DGサイトに、新たにDVD発売のお知らせが載りました。

http://www.deutschegrammophon.com/en/cat/0735212

MAURIZIO POLLINI DE MAIN DE MAITRE

10月9日、インターナショナル・リリース予定

ブルーノ・モンサンジョン制作のドキュメントで、Arteで発表され、昨年の春にはスイスのTVで"Maurizio Pollini - von Meisterhand"として放映されたものです。既にネットを通じてご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
日本語の字幕もあるようですが、日本語版として発売されるのでしょうか。まだ国内のCD店のカタログには載っていませんが、いずれ詳細が判るでしょう。秋の発売が楽しみです。



No.938 プロコフィエフ/第八ソナタ@ジュネーヴ音楽コンクール 投稿者:とも  投稿日:2015/07/16(Thu) 09:35

こんなのが残っているんですね。

http://www.amazon.com/dp/B00PG0NFKQ/

の 一枚目の 7 番目です。

全曲、いや、残っている演奏全て、発売されると嬉しいのですが・・・



No.937 リサイタル行われました。 投稿者:すみこ  投稿日:2015/05/24(Sun) 14:38

しばらくキャンセルが続いたマエストロ・ポリーニでしたが、19日ベルリンの演奏会は無事に行われたことを、ご報告します。アンコールは「革命」、ノクターン第8番、スケルツォ第3番でした。
またある方からの情報に寄れば、腱炎は手ではなく、足の部位なのだそうです(ちょっと安心ですネ(^^))。

hiramasa様、珍しいCDのお知らせを、ありがとうございました。
私も早速取り寄せて聴いてみました。音はまぁあまり良くないけれど、若きポリーニの初々しい抒情性が感じられ、また時には抑えきれないパッションが溢れるような演奏でしたね。唖然とするようなテクニックの冴え、明晰な打鍵も素敵でした。ショパンの協奏曲も、このところライブ盤ばかり聴いていましたが、こちらも本当に美しい演奏と思わされました。他の9人の巨匠の演奏も興味深いものばかりで、順次楽しんでいきたいと思います。



No.936 ポリーニ18歳のショパン「前奏曲集」 投稿者:hiramasa 投稿日:2015/05/13(Wed) 15:48

 去年は、ベートーベンのピアノソナタ全曲録音完成という偉業を達成されたマエストロですので、今年は新譜を期待するのは無理であり、酷かとも思われ、ちょっと寂しいものです。
 そんなところへ、嬉しいCDが出ました。
 既にご存知かとは思いますが、ポリーニがショパンコンクールに優勝した直後(?)にワルシャワで演奏したというショパンの「前奏曲集」のライヴ録音がCDで聴くことができます。
 ドイツの「Membran」というレーベルから出た「Cassical Piano Giants」という10枚組のCDの第7巻目がポリーニ充てられており(他にリヒテル、ホロヴィッツ、ハスキル等)、EMI録音の名演ショパンのピアノ協奏曲第1番とともに収録されています。
 何の外連味も衒いもない、ストレートな、若々しいエネルギーに満ちた、ナイーヴな抒情性も湛えられた熱演が繰り広げられています。
 指の回転の驚異的な速さ、打鍵(特に低音部での)の鋭さと深さ、物凄いダイナミズム、安定度等、ショパンコンクール審査員全員一致の優勝を紛れもなく証左する演奏です。すでに18歳にしてショパンの「前奏曲集」を公開の演奏会のレパートリーに為し得ていることは、ポリーニの天才と努力の才を雄弁に物語っていると思います。
 
 ところで、管理人様によれば、マエストロは腱炎のためリサイタルをいくつかキャンセルされたとのこと、心配です。
 マエストロが早期に体調を回復されることを切に願うものです。



No.935 音楽雑誌新刊 投稿者:すみこ 投稿日:2015/02/25(Wed) 14:30

既にお読みになった方もいらっしゃると思いますが、レコード芸術3月号にポリーニのCDに関する特集と記事があります。

特集2 「徹底解剖 ポリーニ&インバル ――時代を拓く2つの新全集」
「ポリーニ ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全集」
 ポリーニ/軌跡……舩木篤也
 39年,全32曲総ざらえレヴュー……西村 祐

現代名盤鑑定団 183「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番《悲愴》」

是非、ご一読を。



No.934 天才の宿命 投稿者:マーリン 投稿日:2015/02/04(Wed) 02:25

とも様のポリーニの特徴である「前のめり気味のレガート主体」を読ませていただいたとき、ハッと思いました。私は職業上理科系の人間なので誰かと比較してしまうのですが、下記の文章のアインシュタインをポリーニに置き換えてもいいような気がしました。「アインシュタンは、いろいろな意味で同時代の大多数の人たちと違っていた。そのために彼は孤独であった。それは恐らく、時代を超えて生きた偉大な人間の甘受しなければならない宿命であったろう」(現代の科学U:中央公論)
天才は現実と格闘する中でいてもたってもいられないのでしょう。私はポリーニのそこが好きです。



No.933 「皇帝」見ました!&新譜のお知らせ 投稿者:すみこ  投稿日:2015/01/29(Thu) 12:30

hiramasa様、貴重な映像をお知らせいただき、ありがとうございました。ガリチア交響楽団のサイト(家のマークにurl.)でこの演奏が見られ(聴け)るとは、ありがたいですね〜。
本当に力強く輝かしい音で、高揚感のある、気迫のこもった素晴らしい演奏でした。なにか祝祭的な空気が感じられるのも、子息ダニエーレとの共演の喜びから・・・でしょうか。

ANFのブラームスの協奏曲第1番については、そのCDを知らないので言及は避けるべきと思いますが、とも様の仰るように、この2つの年にアバド、ウィーンフィルとの共演でこの曲は演奏していませんね。おそらく他のピアニストの演奏なのでしょうが、ただ、1979年6月にアバド指揮ウィーン交響楽団とこの曲を演奏しています。もしかしたら、これが混同(?)されたのかも・・・。いずれにせよ海賊盤には要注意ですね。

こちらは“正規盤”のお知らせです。1960年5月パリでの演奏会ライブが、高音質なステレオで発売(2/10)されるそうです。
ショパン:ピアノ協奏曲第1番(カップリングはブラームス:交響曲第3番)
指揮:クレツキ、フランス国立放送管

http://tower.jp/item/3793791/Brahms#productInformation



No.932 父子によるベートーヴェンの「皇帝」協奏曲 投稿者:hiramasa 投稿日:2015/01/26(Mon) 12:18

管理人様、ポリーニファンの皆様、今年もよろしくお願いします。
すでにご覧になったかと思いますが、昨年の11月14日に、スペインでマエストロにより演奏されたベートーヴェンの「皇帝」協奏曲が、「You Tube」で観ることができます。なんと、マエストロの息子ダニエーレさんが指揮しています。管弦楽はガリチア交響楽団。
海外にマエストロの演奏をに容易に聴きに行けない者にとっては大変有難い映像です。
マエストロのピアノは、実に手慣れた中にも、大変に気合がこもっており、輝かしく、ダニエーレさんの指揮も若々しく溌剌としています。
演奏が終わって、マエストロとダニエーレさん父子が抱き合ってお互いをねぎらう姿、手を取り合って観衆にあいさつし、お互いを讃えあう姿は、ほほえましく心なごませます。
(SinfonicadeGaliciaの動画サイト)



No.931 RE: ANFのブラームスp協奏曲1番 投稿者:とも  投稿日:2015/01/25(Sun) 21:08

こうした駅売り CD はテキトウですからね・・・

一つ確かなことは 1972 年も 1979 年も、アバドが指揮するウィーン・フィルとポリーニが、この曲を演奏したという記録はない、ということです。
たまに、これを「演奏した可能性がある」と解釈する人もいるようですが、やはり「そんな演奏・録音はありえない」ということです。

演奏を聴いても、ポリーニの特徴である「前のめり気味のレガート主体」が皆無なので、ポリーニ・ファンなら「これは違う」と即断できるでしょう。

なお、この組み合わせでのブラームス一番は 1976 年 8 月 22 日(ザルツブルク)と 9 月 1 日、同 2 日(エジンバラ)の 3 回だけ。
ザルツブルクでの演奏は FM で放送されたので、海賊盤として発売されています。

また、1979 年というのはベーム指揮ウィーン・フィルとスタジオ録音した年です。



No.930 ANFのブラームスp協奏曲1番 投稿者:カラヤヴェングラー 投稿日:2015/01/24(Sat) 17:02

この駅売CDには演奏データが
1972年
1979年
と違ったものが記載されていますが、
本当にアバド/ウィーンフィルとの共演なのでしょうか?



No.929 ジェノヴァのリサイタル 投稿者:すみこ  投稿日:2015/01/14(Wed) 14:26

ポリーニの今年初となるジェノヴァでのリサイタルの演奏曲目が発表されました。ベートーヴェンは「テンペスト」と「熱情」、ショパンは作品59の3つのマズルカ、舟歌、幻想ポロネーズ、スケルツォ第3番という、聴き応えあるプログラムです。
演奏会はその没後1周年として、アバドに捧げられます。
また、翌17日午前にはドゥカーレ宮のホールで、ポリーニの人生とキャリアを語る会が開かれ、コンクールでの優勝から、ポリーニ・プロジェクトなどの企画を通しての音楽と倫理的価値を広める活動について、語られます。公開・入場無料です。



No.928 ラジオ(アルヒーフ)のお知らせ 投稿者:すみこ  投稿日:2015/01/06(Tue) 12:10

明けまして、おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ある方から素敵なお知らせを頂きました。
オランダのラジオNPO Radio4でアルヒーフの音源が聞けます。

1974年12月にハイティンク & コンセルトへボウと共演した時のもので、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。若々しく、美しい、素敵な演奏です。(家のマークにもUrl.入れます)

http://www.radio4.nl/luister-concerten/concerten/4900/legendarisch-archief-pianist-maurizio-pollini-met-het-koninklijk-concertgebouworkest



No.927 "Che tempo che fa" 投稿者:すみこ   投稿日:2014/12/23(Tue) 20:19

21日放映された"Che tempo che fa"が見られるようになっています。
今回はゲストが多いクリスマス特番ですが、ビデオは一人ずつで、ポリーニの分は約15分ほどです。(家のマークにもUrl.入れます)

http://www.rai.tv/dl/RaiTV/programmi/media/ContentItem-058eb506-67f9-4b16-a326-141e9078037e.html

イタリア語の会話はサッパリ判らないのですが、ベートーヴェンの音楽について熱心に語るポリーニの姿が印象的でした。青い照明のスタジオでのバガテルop.126-3の演奏も聞けて、嬉しかったです。

hiramasa様、遅くなりましたが、新譜のご感想ありがとうございました。その後私も全集を入手して、お書きになった言葉に共感しながら聴きました。本当にポリーニのベートーヴェンは、素晴らしいですね。
とも様、授与式の様子をお知らせいただき、ありがとうございました。根っからの現代人(?)ポリーニのこの衣装、マエストロご自身はどう思っていたのでしょう・・・? でも本当に微笑ましく、可愛い(失礼かな?)お姿ですね。

皆様、今年もこのページをご訪問いただき、お知らせやご意見、ご感想をお寄せいただき、本当にありがとうございました。
来年も、マエストロ・ポリーニを中心として、楽しい輪が広がるよう、望んでおります。
どうぞ、お元気で佳いお年をお迎えください。



No.926 名誉学士号授与式 投稿者:とも  投稿日:2014/12/06(Sat) 11:09

「数々の栄誉(HONORS)」にある、今年 6 月の名誉学士号授与式の様子だそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=_jx0WfMzvdo

ポリーニの衣装が何とも微笑ましいです。



No.925 ベートーベン・ピアノソナタ全集完成に感激。 投稿者:hiramasa 投稿日:2014/11/11(Tue) 10:25

マエストロによるベートーベンのピアノソナタ第16、18〜20番の演奏が早く聴いてみたくてたまらず、単発の発売を待てず輸入盤の全集を買いました。早速ひとわたりきいてみましたが、再録の17番「テンペスト」を含め、超弩級の素晴らしい演奏です。
最初に私の好きな第18番を聴きましたが、胸のすくような意気軒昂たる快演で、躍動感と推進力あふれる第4楽章がとりわけ素晴らしく思いました。これまでこの曲については、ハスキルやバックハウスのライブ盤を愛聴してきましたが、マエストロによる演奏が愛聴盤に加わりました。
次に19番と20番。
古びた絵が洗い直されたような清新さに惹かれました。特に19番の第1楽章は、大変情感豊かで、不覚にも落涙してしまいました。
次に16番。
とても剛毅な、彫りの深い演奏で、全楽章が雄勁に見事にまとめあげられており、圧倒されました。
最後に17番「テンペスト」。
旧録音も素晴らしいですが、新録音は、感情の振幅が一層大きく、陰影に富んだ、劇的な気分の更に増した演奏になっているよう思いました。

これら16番〜20番の新録音は、長い年月にわたって展開されてきたマエストロによるベートーベンのピアノソナタ録音の掉尾を飾るにふさわしい圧倒的な名演であると思います。
この新録音によって遂に、不世出のピアニスト・ポリーニによるベートーベンのピアノソナタ全集の完成をみた訳ですが、長年にわたる気の遠くなるような、たゆみない、忍耐強い、ベートーベンのピアノ曲に対するマエストロの探求と献身に畏怖さえを覚えるとともに心底敬服するばかりです。
ポリーニファンの皆様とともに全集完成を心より喜び、マエストロに惜しみない拍手を送りたいと思います。
また、マエストロのご健勝を祈念したいと思います。



No.924 ニューヨークのリサイタル 投稿者:すみこ  投稿日:2014/10/26(Sun) 01:15

とも様、貴重な音源を教えていただき、ありがとうございます。夜中のWebラジオとは比べものにならない美しい音で聴けて、嬉しかったです。批評にもあり、ポリーニファン様のご感想にもあったように、確かにミスタッチや不安定なフレーズもありましたが、情感溢れる美しい第2楽章、フィナーレの熱気に触れ、ポリーニのこの曲への愛情が伝わってくる演奏と思いました。久しく演奏していない曲をなぜ選んだのかと不思議でしたが、若い日の1968年にロンドンで、アバドと共演しているのですね。きっと胸に去来するものがあったことでしょう。
古くからのポリーニファン様、ザルツブルクの成功とルツェルンの2回の演奏会の模様をお知らせいただいて、ありがとうございました。1日目はナーヴァスになっておられたとか・・・録音の緊張感、重圧はポリーニほどのピアニストにも、大きくのしかかるのでしょうね。2日目はのびやかで美しい躍動感ある演奏だったそうで、ポリーニの真価が発揮された、ご自身も満足のいく演奏だったのでしょう(こちらを放送してもらいたかったですね、アンコールも含めて)。

さて、ニューヨークのリサイタルも成功裡に終わったようです。ミスタッチなどもあったようですが、音楽は更に深みを増し、熱く、遥か先を見据えたものだった、偉大、それ以上だった、というような評がありました。
プログラムにはソナタの前に前奏曲op.45が追加されました(26日のシカゴも同様に)。アンコールは、ノクターン第8番、スケルツォ第3番に加えて、燃えるような「革命」と高貴なバラード第1番の4曲で、もう一つの演奏会のようだった、と。



No.923 LUZERNのショパン 投稿者:古くからのポリーニファン 投稿日:2014/10/20(Mon) 03:09

初めて、お便りします。澄子さん、いつも素敵なページをありがとうございます。日記帳がUPされるたびに、澄子さんが届けてくださる一文一文に共感しながら、楽しみに読ませていただいております。わたしも、Wie aus dea Ferne(彼方からのように)ポリ―二の音楽を心から愛して止まない一人です。
 さて、今年の夏は、幸運にもザルツブルグとルッチェルンで三回のポリーニの演奏を聴くことができました。
 ザルツブルグではショパンとドビッシーの前奏曲でしたが、前半のショパン24の前奏曲では、華やかなというよりは味わい深い演奏でしたし、後半のドビッシーは、音の響きの素晴らしさとともに音楽の構造のしっかりとしたポリーニらしい演奏を聴くことができました。特に、「沈める寺」が圧巻で、一つ一つの音を大切に大切に「置いていっている。」といった印象が残るものでした。アンコールでは、「革命」「バラード1番」そして、美しい「子守歌」が演奏されましたが、どれも本当に心に響く素晴らしい演奏でした。特に、最後に演奏された「子守歌」は、ドビッシーの後に聴いたせいでしょうか、ソナタ二番の終楽章同様、ショパンが遠く未来を見つめて作曲したように感じさせてくれるところなど、やはり、ポリーニの洞察力の凄さを感じさせてくれるものでした。
 ポリーニも、聴衆の熱烈なスタンディングオベーションに応えて、何度も何度も舞台に出てきてくれました。ザルツブルグの演奏会が大成功でしたから、八日後のルッチェルンへの期待も自ずと膨らみました。
 ポリーニの親友アバドの不在は、ポリーニにとって、どんなに辛いことだったでしょう。何かのインタビューに応えて、「あなた方は偉大な指揮者を失ったかもしれないが、わたしは、同時に親友をも失ったのです。」と言われた言葉が思い出されて、22日は本当に聴いているわたしたちも大きな喪失感を持ったものです。
 関係者のみに公開されたというリハーサルでは、イニシアティブをもって素晴らしい演奏をされていたと、あとで聞いたのですが、本番ではポリーニはずいぶんとナーバスになっていたように思えました。きらめくような美しいタッチでしたが音楽自体は少し余裕を失くしておられるように感じました。録音マイクが、ピアノに固定されており、このことも、ポリーニの緊張を高めた一因になっているようでした。
 二日目の24日の演奏会は、マイクはぶらさがってはいたものの、22日に比べるとごくわずかでしたから、やはり予定通り22日のが放送されるのかなあと思っていました。そういうこともあって、ポリーニの演奏は、ずっとのびやかで溜めもあり、一楽章の出だしや二楽章など本当に美しい演奏でした。また、一楽章の終盤や三楽章では、ポリーニの音楽の躍動感、推進力が見事に表されていて、素晴らしい演奏となりました。
 終わるなり、会場は大きな拍手につつまれ、前半にも関わらずみんな総立ちのブラボーでした。
 長い長いカーテンコールがあり、何度も何度も客席に呼び出されては、もどり、ポリーニにしては本当に珍しくアンコール「バラード一番」が演奏されました。
 ポリーニも、72歳、確かに調子がいい時とそうでないときの落差が大きくなってきたのも事実です。
 ですが、若かった時の完璧なポリーニとは違う、もっと、進化し深化した演奏に出会えるのも今のポリーニの大きな魅力です。
 二年前、東京でベートーベン「ハンマークラビーア」や「後期3曲」のソナタを聴いたときに、「ああ、ベートーヴェンの魂がこの会場に降りてきた!」と感じさせてくれる稀有の経験ができたときのことを思い出します。やはり、そのようなことを、感じさせてくれる演奏家は、そうざらにはいないのではないでしょうか!わたしは、そう思っています。



No.922 Re:今年のルツェルンでのショパン協奏曲、聴けます  投稿者:ポリーニファン 投稿日:2014/10/19(Sun) 23:08

とも様 教えて頂きありがとうございます。早速拝聴しました。ピアニストである私からの素直な意見を申し上げます。聴かれた方は誰もが感じていることと思いますが、あまりにも多すぎるミスタッチ(信じられない)、指のもつれ・・。調子が悪かったでは済まされない演奏です。録音状態が悪いのかと疑ったほどですが、この崩れ過ぎた演奏にルツェルンの聴衆もさぞかし驚いたのではないでしょうか。ポリーニもよく途中で演奏を止めなかったと思います。演奏したポリーニ自身が一番つらかったのではないでしょうか。現在のポリーニの力量が明確になってしまいました。ポリーニは引退しないでしょうか?今更、技術的な衰えを言うつもりはないのですが、こんな状態で演奏を続けていくことは困難だと考えます。ポリーニのあまりの衰え方に衝撃を受け、しばらくは立ち直れそうにありません。ポリーニファンの皆さんには、聞きたくもない酷評をして申し訳ありません。来年はワルシャワのショパンコンクールに参ります。


No.921 今年のルツェルンでのショパン協奏曲、聴けます 投稿者:とも  投稿日:2014/10/18(Sat) 06:58

当日の全プログラム、ここで聴けます。

http://www.rtbf.be/radio/player/musiq3?id=1962077

吉田秀和さんでしたっけ、ポリーニのショパンを「火を噴くように・・・」と評されたのは。
確かに、そんな感じですね。

確かに好悪が分かれるのも納得です。

なお、家マークにダウンロードした mp3 ファイルを入れておきましたので、そちらの方が便利という方はご利用ください。



No.920 新譜の写真も 投稿者:すみこ   投稿日:2014/09/25(Thu) 15:41

とも様、いつも貴重なCDの情報をありがとうございます。
ザルツブルクでのライブは、ベーム最晩年の共演ですね。ライブの力に定評のあるベーム、正規録音とは違った魅力のある協奏曲になっているのでしょう。

amazon.deのサイトも、ありがとうございます! 全集に相応しい、素敵なジャケットですネ(*^^*)

HMVサイトにもベートーヴェン全集とソナタ第16〜22番のリリース情報が載っていました。ジャケットも出ています。
(家のマークにUrl.入れます)

やはり「テンペスト」は再録音されたのですね。分売されるのは日本盤だけ?でしょうか・・・。
早く聴きたいものです。が、7日発売の輸入盤にするか、SHM-CDの日本盤を待つか・・・迷うところです。



No.919 ベートーヴェン ソナタ全集の海外リリース 投稿者:とも  投稿日:2014/09/24(Wed) 11:08

11/7 発売予定ってことは、日本盤より前ですね(当たり前か)。

http://www.amazon.de/Beethoven-S%C3%A4mtliche-Klaviersonaten-Pollini-Maurizio/dp/B00NOB05ZW/ref=sr_1_20?s=music-classical&ie=UTF8&qid=1411524267&sr=1-20&keywords=beethoven

8 枚組ということは、オマケはないってことでしょう。



No.918 新譜情報 投稿者:とも  投稿日:2014/09/19(Fri) 08:56

ザルツブルク音楽祭での録音を数多く発掘している ORFEO から、ベームとの共演が発売されます。
リンクは家のマークに入れました。

協奏曲は FKM(CD-R)から発売されていたものと同一のようです(その時のカップリングは 1973年5月25日、アバド/スカラ座との23番)。

交響曲第35番『ハフナー』、第29番、ピアノ協奏曲第19番 ベーム&ウィーン・フィル、ポリーニ(1980年ザルツブルク)



No.917 RE:RE:ショパンピアノ協奏曲第1番について 投稿者:ポリーニファン 投稿日:2014/09/18(Thu) 11:42

とも様、情報有難うございました。さっそくURLを拝見しました。あまり評が書かれていませんでしたが、とも様のご教示通りに理解致しました。近年のポリーニは、演奏曲目を大幅に絞り、同じ曲を繰り返し繰り返し演奏している傾向があります。協奏曲では、ブラームスの第1番、ベートーベンの皇帝、モーツァルトの21番に絞っているようですが、そう考えるとショパンのピアノ協奏第1番を突如演奏するのは異例のことと思います。アルゲリッチは今でもこの曲を絶えず演奏していますが、現在のポリーニがこの曲をどのように演奏したのでしょうか。現在のポリーニの力量を知ることができる最適な曲だと思います。若き日のポリーニの演奏に馴染んできた私には大変に興味があります。


No.916 RE:ショパンピアノ協奏曲第1番について 投稿者:とも 投稿日:2014/09/15(Mon) 11:38

ネットで読める批評だと、必ずしも大評判ってほどはなかったようですね。

http://www.nytimes.com/2014/08/25/arts/music/lucerne-festival-in-switzerland-aims-for-accessibility.html?_r=0

http://www.nzz.ch/feuilleton/lucerne-festival/wanderer-auf-der-suche-1.18369439

近年顕著になりがちの、ポリーニのスロー・スターターのクセと、指揮者ネルソンスへの戸惑い?(「アバドの代役」として、周囲はどうしても見ますよね、やっぱり)が原因のように、記事からは読めます。

ただ、ルツェルン音楽祭の演奏は、毎年、録画・録音が出るので、近いうちに聴けるんじゃないでしょうか?



No.915 全集発売について 投稿者:とも 投稿日:2014/09/15(Mon) 11:15

DG の倉庫には、ポリーニが OK を出さない録音が山のようにあって、演奏者が許可すれば、全集がいくつも作れる・・・

なんていう都市伝説?がありますが・・・、7000 円ちょっとってことは、どうやら今まで発売されたものを日本独自でまとめたものなんでしょうね。

オマケとかないのかなあ、インターナショナルリリースではオマケがあったりして・・・



No.914 ショパンピアノ協奏曲第1番について 投稿者:ポリーニファン 投稿日:2014/09/15(Mon) 01:14

いつも楽しく拝見させて頂いております。本年の演奏日程によりますと先日、ショパンピアノ協奏曲第1番を2回演奏したようですが、この演奏についての評価はどのようなものでしょうか?或いは、ラジオ放送で聞かれた方、生で聴かれた方などいらしたら演奏の評価をお願いします。


No.913 全集発売を喜ぶ 投稿者:hiramasa 投稿日:2014/09/14(Sun) 17:05

ピアノソナタ全集も発売されるとの情報、ありがとうございました。ピアノソナタの「新約聖書」が、不世出のピアニスト ポリーニにより全曲演奏され、録音されて世に出ることを心から喜びたいと思います。
なお、「山野楽器」のHPによれば、全集8枚のDISC2には第4,9〜11が収録され、第5〜8はDISC3に収録されている(曲順に収録されていない)ようです。



No.912 Re:新譜情報 投稿者:すみこ   投稿日:2014/09/13(Sat) 19:13

hiramasa様、貴重な情報をありがとうございました。本当に楽しみですね! 
これはSHM−CDですね、ユニバーサル・ジャパンからの発売、先行発売? なのでしょうか・・・。
16〜20番ということは、17番「テンペスト」も再録音されたのでしょう。1988年の演奏と聴き比べられるのも楽しみです。

DGのサイトを見ても、まだ掲載されていません(まだジャケットが決まらないので発表されないのでしょうか。)
ところで、amazonで調べてみたところ、なんと「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」があるではありませんか!(家のマークにもUrl.入れます)

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3-%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF%E5%85%A8%E9%9B%86-%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B-%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%AA/dp/B00NJ1MMZ8/ref=sr_1_5?ie=UTF8&qid=1410601726&sr=8-5&keywords=Pollini+Beethoven+sonata

同じく11月19日発売で、8枚組にまとめられるそうですが、これは一体、なに??
もしかしたら、DGとしては、一気に全集の形でリリースする、ということなのでしょうか???



No.911 新譜情報 投稿者:hiramasa 投稿日:2014/09/13(Sat) 16:59

ご存知かと思いますが、タワーレコードのサイトによれば、ベートーベンのピアノソナタ第16番〜20番のCDが発売になるようです。嬉しく待ち遠しいことです。
発売予定日11月19日(SHM−CD)



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