No.458 評価 投稿者:博多の人 投稿日:2009/03/22(Sun)
10:28 クロチルド様が書かれているように、求めるものや個々人の感性の違いによって、評価が分かれるのは「世の常」だと思います。ピアニストの演奏をどのように感じるのかということは、逆に聞き手の感性がどのようなものかを示唆する(どのようなものかが探られている、といえば言い過ぎになるでしょうが)のでは、と思っています。言い換えれば、演奏を聞くことを通して、聞き手は自分自身の内面をみつめさせられているのではないだろうか、と推測します。このようなとらえ方は間違っているかもしれませんが、私はそのように考えて、自分の感性を大切にしながらもその状態をチェックしています。 |
No.456 ピアニストはショパン弾きと、それ以外に分類できる 投稿者:とも 投稿日:2009/03/21(Sat)
22:04 クロチルドさんなら当然ご存知でしょうが、私が題名にした一文は、ブレンデルのとても有名な分類です。 だからでしょう、ブレンデルは「どうしてショパンを弾かないの?」と、かなり頻繁にインタビューで質問されていたと思います。 で、彼の答えは、大よそ以下のようなものでした。 「私が考えるに、ショパンはピアニスト人生をかけて取り組むべき作曲家であり、そうなると必然的に他の作曲家、モーツァルトやベートーヴェンなどが犠牲になってしまいます。だから、私はショパンをもう弾きません。」 私なりにこのブレンデルの答えを解釈すると・・・ ********************* 吉田秀和さんが、こんな意見を紹介されていました(誰の意見か、どうしても思い出せないでいます)。 「本当の天才とはショパンのことである。ベートーヴェンやモーツァルトを天才と呼ぶ人がいるが、彼らはハイドンやバッハに遡る『伝統』の中に位置付けることができるではないか。しかし、ショパンはそうした『伝統』とはまるで無縁であり、音楽史上の孤島なのである。それ故、ショパンこそが天才である。」 もちろん、ショパンだってバッハを勉強した訳ですし、ハイドンはベートーヴェンを「野蛮だ!」と驚いたのですが・・・、そんなことは百も承知の意見でしょう。 ********************* ブレンデルは孤島でピアノを弾くのではなく、ピアノで伝統という大河を弾くことを選んだ、ということなのかな、と思います。 私はブレンデルの率直な態度に、大いに好感を持っています。 |
No.455 このゲストブックの良さ 投稿者:博多の人 投稿日:2009/03/21(Sat)
10:07 管理人様が開設され運営されているこの「ゲストブック」の良さは、音楽に対する感性・考え方についての多様な意見や類似の意見が同じテーブルの上にのり、それらを俯瞰しながら音楽の豊かさを共有できるところにあると思っています。そして、クロチルド様が発せられたような疑問はとても大切で、関心のある人がいろいろと意見を述べることが楽しみの一つになると思います。「ああでもない、こうでもない、ああかな? こうかな?」と想像の世界に遊ぶことが(間違って構わないと思います、むしろ間違うことがユニークな見方につながるかもしれません)、気持ちをリラックスさせながら音楽への関心を高めると思います。 |
No.451 ショパンの良さ 投稿者:博多の人 投稿日:2009/03/19(Thu)
20:40 クロチルド様が言われるように、音量の大きさが必要・ふてぶてしさがない、ことがショパン音楽に感じられるのは、私も同意します。ピアニシモとフォルテイシモの間のデュナーミクが広いことも原因の一つかもしれませんが。私の独断と偏見では、ショパンは小品の魔術師、起承転結をコンパクトにまとめることのできる希有の天才、だと思います。ピアノ協奏曲やソナタの大曲、中規模の作品(バラード、スケルツォ、ポロネーズ)、100曲を超える小品集がありますが、ちょっと疲れた時などに、小品の何曲かを聞くと、不思議と落ち着きます。おそらく、これは間違った解釈でしょうが、音楽史の中でショパンはとても独特な位置を占めているのではないでしょうか? ショパンのバラード第1番で他の追随をゆるさないかのようなドラマテイックな名演をくりひろげるポリーニが、ベートーベン・最後のソナタ第2楽章で深い精神性を表出する(後半部分での演奏速度が若干速いような気はしますが)のを聞くと、私の個人的な思いとしては、ポリーニの心の中で、ショパンとベートーベンとは、異なった気風の作曲家であるにもかかわらず、つながっているような気がします。 |
No.449 ショパンの良さ 投稿者:博多の人 投稿日:2009/03/19(Thu)
07:48 クロチルド様ご自身の今のお気持ちを大切になさってください。そして、しばらくの期間をおいてショパンを聴かれ、その時にどう感じられるかを、またご披露ください。ブレンデルも比較的若い頃にショパンの作品を録音していますが、それらをお聴きになられたのでしょうか? |
No.445 Maurizio Pollini e la sua
musica 投稿者:Yamaken 投稿日:2009/03/15(Sun) 21:46 2001年RAI3制作の「ポリーニと彼の音楽」が某動画サイトに出ているようですね。2時間以上の長編で、ポリーニや友人達のインタビュー、音楽学校でのレクチャー映像もふんだんに出てきます(原語字幕なしが残念!)。「管弦楽のない協奏曲」の出だしから始まって、98年ローマでのシュトックハウゼン10番、ジェノヴァの工場で演奏した「皇帝」、「湖上の美人」での指揮姿、ブーレーズLSOと共演したシャリーノ初演、それから99年ザルツブルグでのプローベ(アッカルドSQやAns.ウィーンベルリンとのモーツァルトやチェンバロで弾き振りしたモンテヴェルディ)など、初めてみた貴重な実演映像がたっぷりちりばめられていて大変楽しめました。日本で上映されたことはあるんでしょうか? |
No.441 ポリーニは作曲しているのでしょうか? 投稿者:roseberry_runa 投稿日:2009/03/09(Mon)
13:37 ヤフーの知恵袋でポリーニが作曲したヴァイオリン・ソナタがあり、メニューインが録音したものがある、という質問を見掛けました。 本当にあるのかな?でも、ポリーニは作曲法も勉強されているし。。。 どなたか判る方情報をお願いします。 |
No.439 たびたびすみません 投稿者:たっちゃん 投稿日:2009/03/02(Mon)
14:56 いまカジモトHPでSchumann〜Debussyプロ(5/19)を予約しようとしたらすでにSoldOutでした(泣)。個人的には昨年買ったChopinAlbum新譜で弾いていたミケランジェリ風(!)マズルカを聴きたかったのですが…皆さまの詳細な報告を期待しています。それとアンコールでもいいからPollini版Bach平均律聴いてみたいなぁ。 Debussyスペル間違えましたm(__)m |
No.438 Chopinプロのみsold
out 投稿者:たっちゃん 投稿日:2009/03/02(Mon) 01:11 すみこさんのリサイタルプログラム紹介(Chopinの夕べ)(Schumann,Webern,Debbusy)の上に博多の人さんの丁寧な解説がアップされてて思わずチケット購入したくなりました(笑) ただし一番聴きたかったChopinプロが曲目未定の段階で売り切れって不思議なのですが… |
No.437 関東・関西の方々がうらやましい 投稿者:博多の人 投稿日:2009/02/28(Sat)
11:04 管理人様が記入されたポリーニの演奏会プログラムを見て、これらを聴くことができる方々のことを大変うらやましく思います。曲目についてはほとんどが過去の日本公演で披露されたものだと思いますが、今回のプログラム構成は、ポリーニの思想が明確に示されていて、とても面白いと思います。ショパンの夕べでは、大まかにいうと、スケルツオ第1番と英雄ポロネーズという性格の異なる2つの曲の間に、ソナタ第2番で頂点を形成し、脇をマズルカ・バラード・前奏曲・子守歌というショパンの諸相で固める、とでもいうのでしょうか? ポリーニは、シューマンとドビュッシーや新ウイーン学派との間に何か関連を見つけているようですね。このことは私にはわかりませんが、でも、シューマンは感情を有効に表現するために、作曲の形式を拡大したのでしょうか? リストやシューマンと比べると、ショパンは古典的だといわれているようですが、それでもスケルツオ第1番・バラード第2番・ソナタ第2番には、ロマン派の音楽でありながら、どことなく現代音楽の萌芽を予兆させる響きがあるような気がします。ポリーニが演奏するシューマンの第3ソナタの演奏をCDで聞いて、私は衝撃を受けました。特に第3楽章で感じられるシューマンの情念と狂気が交錯する様(間違っているかもしれません)を天才的に表現するポリーニに圧倒されました。また、シューマンの第1ソナタ・最終楽章の最後の方で出てくる静かな部分では、孤独と狂気が入り交じった様(間違っているかもしれません)を幻想的に表現するポリーニの天才性に魅了されました。5月の東京と大阪の公演を聴かれる方々の感想を楽しみにしています。 |
No.433 おめでとうございます(^^) 投稿者:たれねこ 投稿日:2009/01/16(Fri)
10:55 まず遅ればせながら・・・ 「新年明けましておめでとうございます♪」 マエストロに、すみこ様の素敵なHPに、 「お誕生日おめでとうございます♪」 我が家の愛兎のショコラ(ネザーの男の子・2歳)も、実は1月5日がバースデーなんです。 残念ながらピアノは弾けませんが、マエストロのCDを流していると、耳を立てて聴き入っているようにみえます^^; 昨日無事19日分のチケットもゲットしました。 「連席だし、P席でもいいかなぁ」と思っていたのですが、こちらはあっさり3分ほどで完売でしたね^^; 結局15日分と同じ1階左側の前の席にしました。 根がミーハーなんで、出来るだけマエストロを近くで見たいんですよ。邪道でしょうか?(笑) 5日のバレンボイムとの共演、大成功だったとのこと、新年早々うれしいニュースです。 ニューイヤーコンサートの挨拶でも、 「中東で正義が実現する年になりますように」と 述べていたバレンボイム、 複雑な立場でなにかと苦労は絶えない昨今、 マエストロとの共演は芸術家としての本領発揮の充実したものだったでしょうね。 “Maurizio Pollini, le prince du piano” いいですね〜「王様」でも「皇帝」でもなく、 「王子」ですか(^^) ここ数年、日本でも「何とか王子」が流行りましたが、 やっぱりマエストロはファンにとっては永遠に「ピアノの王子様」のイメージですね(笑) 表紙の写真がまたイイ! ポスターがあったらぜひ欲しいです。 "Le Monde de la Musique"、フランス語読めないのに、私も欲しくなってしまいました。 あ、PDFのチラシのポートレート見ました♪ 最近のCDジャケット写真と同じ時期の撮影でしょうが、 煙草に火をつける瞬間なのかな? かっこいいな〜(ミーハー丸出し^^;) |
No.430 Re:ポリーニの動画映像です 投稿者:すみこ 投稿日:2009/01/08(Thu)
00:30 roseberry_runa様、はじめまして。よろしくお願いいたします。 Youtubeの動画のご紹介をありがとうございました。ポリーニの映像、大分増えていますね、楽しませていただきました。このサイトは“これ、出していいの? 見ていいの?”と思うものもありますが(というより大部分がそうですが)、そう思いつつも、ついつい、次々と見てしまいます(^^;) 前奏曲24番の動画がnew versionになっているのには驚きました。まさに“18歳”のポリーニで、ショパン・コンクール後にフランスのTVに出演した時の映像と思います。 “Prelude op.28 n.8”もあるのですね。これは、きっとコンクール時か直後(演奏会orTV出演で)の演奏でしょう。一番若い映像かもしれませんネ。 http://jp.youtube.com/watch?v=rPOoFj-6zYU&feature=related リストの方は2006年の初夏、パリのリサイタルでしょうか。この秋の東京でのリサイタルを思い出して、懐かしくなりました。 5月には、どんな曲を聴かせてくれるのか、楽しみですね。 5日のベルリンでの演奏会をお聴きになったJanさんから、メールが届きました。 シューマンの協奏曲はとても美しく、バレンボイムとのパートナーシップ、オーケストラとの相互の作用も素晴らしく、大成功だった、とのこと。マエストロもバレンボイムも、とても幸せそうで、二人の様子に感動させられた・・・とのことでした。幸せなお誕生日になって、本当に良かったですね。 |
No.428 Re:おめでとうございます−ありがとうございます 投稿者:すみこ 投稿日:2009/01/06(Tue)
11:52 bunta様、お久しぶりです。懐かしいお名前を拝見して嬉しくなりました。ええ、このHPも8歳の誕生日なのでした(^^)v こうして続けてこられたのも、ひとえに皆様のご協力のおかげです、ありがとうございます。そして何よりもマエストロ・ポリーニの大きさがこのささやかなHPに力を与えてくれるのですね。“ポリーニの引力”・・・と思っています。bunta様とマエストロのオーディションに合格された田中様との間にも、その“引力”が働いているのかもしれませんね。 10年ぶりに聴かれるというポリーニのライヴ。その間発売されたいくつものCDで触れていらしたことと思いますが、この10年のポリーニの歩みを、ホールで直に感じ取られるのは、また素晴らしいことですね。 プログラムは、何? チケットは、大丈夫? ・・・気になりますが、頑張りましょう! |
No.427 おめでとうございます 投稿者:bunta 投稿日:2009/01/05(Mon)
00:31 昔々、お邪魔していましたbuntaと申します。すみこさんのHPも誕生日ですね。おめでとうございます。また、いつも貴重な情報をありがとうございます。 私は只のウォッチャーで何のコメントも出来ませんが、これからもこの素晴らしいHPとマエストロに期待しています。 私は今年、10年振りにマエストロのライヴ、行く心算です。 マエストロのライヴで1993年に出会った田中君という青年が、キジアーナでのマエストロのオーディションに合格し、現在ピアニストとして、日本で活動しています。 マエストロのお陰で彼との付き合いがあります。 15年振りに彼と会えたのはすみこさんのHPを見させて頂き、マエストロの音楽と関わり続けられたからで、本当に感謝しております。 |
No.424 とりあえず15日分は確保♪ 投稿者:たれねこ 投稿日:2008/11/28(Fri)
11:51 すみこ様、こんにちは。 こちらの掲示板で「ワールドピアニストシリーズ2009」の発売情報を知り、 (一応カジモトイープラスのメールも登録しているのですが、すみこさま情報の方がそれより早かった!)、 おかげさまで準備万端で予約開始時間に臨むことが出来ました。 やはり良い席はシリーズ券で取るのが一番ですね。 今回特にBシリーズのラインナップが素晴らしく魅力的だったので、 迷わずシリーズ券を狙いました。 (アンデルシェフスキもワッツもエマールも是非聴きたいピアニストなので) ネットで座席選択が出来るのはやはり感激です。 ただ、やっぱり席の選択は短時間(5分以内)に決断しないといけないので結構焦りますね。 今回も前中央と前左側、どっちにしようか・・・悩みました。 前中央の真ん中やや右よりの方が 「表情も見えて、音も最高」のベストチョイスなのでしょうが、 「弾いてるポリーニをより近くで『見たい』!」気持ちが勝って、 前左側の席にしました。 斜めから弾いてる姿と指使いをしっかり見られる席なんで・・・ミーハー精神で恥ずかしい(汗) 19日は夫と行く予定ですので、来年の一般発売で連席を狙います。 「音楽の友」のカーネギー「ピアノ」月間の記事、 ご紹介ありがとうございます。 定期購読してるくせに、細かい記事を見逃しがちなので・・・(苦笑) 掲載写真、小さいけどいい感じに撮れていて、 思わず見入ってしまいました。 「テンペスト」と「熱情」でスタンディングオヴェーションの様子、 読んでるだけでこちらも興奮してきます。 あと、シューマンにショパンですか・・・来日プログラムもぜひこれでお願いしたいところですね、 本当に楽しみ。(笑) すみこ様のサイトはどこよりも早くて詳しくて愛に満ちた(^^)ポリーニ情報が手に入りますので、 いつも頼りにしています♪ |