2012年の感動
皆様のご意見・ご感想と演奏会評(4)

11月14日(水)《東京・サントリーホール》

プログラム4B-S"

シャリーノ
謝肉祭
 第10番「震えるままに」
 第11番「雨の部屋」
 第12番「弦のない琴」
〈ルツェルン・フェスティバル委嘱作品、日本初演〉
ダニエレ・ポリーニ(P)、クラングフォーラム・ウィーン(chamber ensemble)、シュトゥットガルト・ニュー・ヴォーカル・ソロイスツ(vocal ensemble)、ティート・チェッケリーニ(Cd)


ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op.109
ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op.110
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111


これからも、ずっとポリーニ 
《マーリン》さん
11月13日のベートーヴェンの後期ソナタ3曲を含む演奏会を聴いてきました。32番のソナタの第2楽章の変奏曲の圧倒的な音の美しさ。天使がマエストロの周りに降りてきたように感じた瞬間でした。
最初にマエストロの演奏を生で聴いた1981年5月2日のNHKホールでの青少年のためのコンサートから31年も経ちました。ステージで万雷の拍手にお応えになるお姿と、あの時の颯爽としたお姿が重なって、涙をこらえることができませんでした。「これまで、どんなにあなたの音楽に励まされ、慰められ、生きる力を与えていただいたことか、ありがとうございます。」
11/14(水) 13:11

来日に感謝 
《hiramasa》さん
 紅葉も一部散りはじめ、日ごとに寒さが増してきました。
 「ポリーニ パースペクティヴ 2012」も終わり、ちょっと淋しい思いがします。
 「パースペクティヴ」のチケットの発売が延期されると知らされた時は、もしかしたらポリーニの来日はなくなってしまうのではないかと心配でした。
 しかし幸い、「パースペクティヴ」は無事実現しました。
 おそらく完全ではなかったはずの健康にもかかわらず、この「パースペクティヴ」を果たし終えたポリーニのプロの演奏家としての使命感・真摯さに敬服しますとともに、日本のファンに対するポリーニの厚い思いに感謝したいと思います。
 今回のシリーズでは、11月2日のコンサートを観に、聴きに行きましたが、「告別」と「かっこう」ソナタの第2楽章では、不覚にも涙がこみ上げてきました。そして白髪も薄くなり、しわも増えた70歳の姿に、ショパン・コンクール時の18歳の若々しい駿馬のような姿が交錯して、年月の流れをひしと感じるとともに、生きていればやがて年を取り、肉体的・精神的に衰えを避けられない人間の宿命を改めて感じさせられました。
 ともあれ、ポリーニは、50年あまりの長きにわたり常に、進取の精神で前進し、真摯にピアノ演奏に取組まれ、素晴らしい演奏を示してくれてきました。確かにポリーニ個人史においては演奏技術の面では若干衰えはあるようですが、年とともにその演奏は深みを増し、自由度が増したように思います。
 改めてマエストロに対し今回の来日に感謝しますとともに、今後のご健勝を心から祈念します。
11/17(土) 17:00

演奏会評とミニ更新 
《すみこ》
マーリン様、hiramasa様、リサイタルのご感想をお寄せいただき、ありがとうございました。
今回のポリーニの来日、その演奏を聴くことができたことに、ただ感謝するばかりですね。
「音楽の友」12月号には、ポリーニ・パースペクティヴスの第1回の演奏会の記事が載っています。見開き2ページのグラビア(岡本稔氏。来月号にも続きが載るそうです)と演奏会評(青澤隆明氏)です。

毎日新聞(11/5)、朝日新聞(11/19)にもレヴューがありました。他の新聞にも掲載がありましたら、お知らせいただけると嬉しいです。


11/29(木) 14:38

あまりの感動、溢れる感謝・・・沈黙してしまいます 
《segreto》さん
幸運にもポリーニ・パースペクティヴの全ての演奏会を聴くことができました。

10月23日から11月13日までの3週間ほどの間に、ベートーヴェンのソナタ12曲!とシュトックハウゼンのピアノ曲2曲を演奏してくださったマエストロへの感謝、感動は心が押し潰されそうなほど大きく、言葉では何も言えそうにありません。

2日目のブルーローズでの演奏会のプログラムは「作曲家からのメッセージ――プログラム・ノートに代えて」と題し、マンゾーニの文章が載っていました。

2番目に演奏されたリルケの詩に付して作曲された“An die Musik(音楽に寄す)”の歌詞

“音楽・・・
 もろもろの言葉のおわる ところで
 始まる言葉よ・・・
 音楽 見知らぬものよ
 私たちからはみだした
 心の空間・・・

 神聖な別離よ・・・

 空気の
 裏側のように
 清らかに
 巨大に
 もはや私たちが住むこと もできず”

そして、フランコ・ドナトーニに捧げられた“Oltre la soglia(戸口の向こうに)”について書かれた文章の中の“自殺については、おそらく音楽こそがそれを語ることができるのではないか。言葉――それは無力だ――とは別の方法を使って、人間の心の動きをたどり、自殺に至った動機を明らかにする。たとえ理性では納得のゆく説明ができない場合でも、音楽という神秘的な手段によって人は自分の心の中を覗くことができる。音楽は他のものとは全く別の方法で人間の心の中を照らし出し、それを明るみに出すのだ。”
とありました。

言葉では感謝さえ申し上げられないのは情けないとも思いましたが、原因は全てが“音楽だった”からではないかと思っています。

70歳になられたマエストロの肉体的条件は、当然ですが若かった時に比べると難しいものになっているはずです。
演奏を聴きながら筋肉の老化を感じる個所も確かにありましたが、あのようなベートーヴェンはポリーニ以外の誰からも聴くことができないでしょう。
今回は今まで気付かなかった小さな個所が、不意に胸に迫り何度も涙がこぼれました。
そして、あのシュトックハウゼン!!
決して忘れることはないでしょう。
長い投稿になり、申し訳ありません。

12/06(木) 05:21

12月17日未明に放送のNHK「プレミアム・シアターポリーニ・パースペクティヴ 2012″」が、 16日投票の選挙の開票速報と時間が重なることになり、貴重な映像にテロップが入るのではないかと心配されました。 テロップを入れないようNHKにメール等で意見を送ろうとの呼びかけがあり、ファンの方々の働きかけが功を奏したか、テロップは入らないこととなりました。
この件に関する一連の投稿はここではカットいたしました。また他のお知らせも幾つか掲載しておりません。ご了承ください。

NHKの放映を観て 
《hiramasa》さん
 NHKBS「プレミアムシアター」を観ましたが、ポリーニの演奏はもちろんですが、画質・音質、カメラワーク、構成・編集なども素晴らしく、食い入るように観ました。
 私は、11月3日の1回しか会場に行く余裕がありませんでしたので、他の演奏も観ることができ、大変嬉しく有難い放映でした。
 どの映像をとっても見逃せないものでしたが、マエストロがベートーベンのソナタを解釈する場面で、その交響曲「エロイカ」第2楽章の「葬送行進曲」の1節をピアノで、しかも口ずさみながら奏でるシーンには、驚きました。有難い「サプライズ」でした。そしてその深々とした響きで弾かれるメロデイーに、じーんときてしまいました。
 とにかく今回「ポリーニ パースペクティヴ2012」を放映されたNHKの制作担当者様に感謝致します。  また、この放送の際、選挙速報が流れることを心配され、流さないよう頼み込まれた皆様の熱意に敬服申しあげます。有難うございました。
12/19(水) 15:52

良いお年を! 
《すみこ》
年の瀬のあれやこれやに紛れているうちに、とうとう大晦日になってしまいました。
この一年、このサイトをお訪ねいただきまして、ありがとうございましたm(_ _)m
いろいろと雑事に追われた一年間。更新はおろか投稿すらもなかなかできず、不十分で不備だらけなサイトでしたが、皆様の励ましをいただいて、なんとか一年を終えることが出来ました。
春先にはマエストロの健康が気遣われる報道があり、2年ぶりの来日もどうなるかと心配でしたが、無事にPollini Perspectivesが行われたのは、マエストロの強い音楽への愛と意思の力。それにファンの祈り、KAJIMOTOさんの努力の賜、ですね。素晴らしい音楽を体験することが出来て、本当に幸せでした。その折にお会いできたファンの方々、ご感想を投稿して下さった方々に、感謝申し上げます。
いずれ2012年の記録として纏めたいと思っていますが、その折にはご協力をお願いいたします。

Pollini Perspectivesについての批評が、12月発売の雑誌にいくつか掲載されていました。
音楽の友誌1月号には、前号に続き岡本稔氏の文と写真のページ。コンサート・レヴューには野平多美氏の評。
音楽現代誌1月号には、倉林靖氏の批評がありました。
また、ショパン誌12月号には、“STAGE”の1ページとして、「ポリーニ・パースペクティヴ」が掲載されています。

それでは皆様、どうぞお元気で、良いお年をお迎えください!

12/31(月) 15:41

すみこ様、今年も有難うございました 
《segreto》さん
今秋のポリーニ・パースペクティヴでは、すみこ様に何度かお目にかかることができ、本当に幸せでした。 ありがとうございました!

最終日の、マエストロと聴衆の一体感は、奇跡のようでした。「コンサートは聴衆と共につくるもの」・・というマエストロの想い、そして私達ファンのマエストロへの想いが奇跡を生み出したのだと、私は感じています。

たくさんのことに感謝!いたします。

どうぞ佳いお年を!すみこ様!
感謝を込めて。

12/31(月) 18:181

奇跡のコンサート 
《マーリン》さん
そうですか。Segretoさんのコメントを読ませていただいて、私も同じ思いをしましたと申し上げたくなりました。私はそんなにコンサートに行かないので正しい?感想を持つことができたかどうか自信がなく、ましてポリーニの弾く後期ソナタは好き嫌いの問題ですがいまひとつでした。だけどこの前のコンサートを聞いて一変しました。とくに32番のソナタ、すみこさんのように素敵な表現はできませんが、ただただ音の美しさに圧倒されました。CDを聞き直しても、TV録画を見ても、あのときの音は私の中で‘完全’には再現できません。いまさらながら実演と録音の差を考えてしまいます。実演だからこそ‘奇跡’が起きたのでしょうか。皆様、よいお年をお迎えくださいますよう。
12/31(月) 21:04


輝きと速度、奇跡のタッグ  片山杜秀氏

朝日新聞 2012年11月19日 夕刊



※「日記帳」に私の感想を載せました。
2012年秋『Pollini Perspectives 2012 第四日 』



Bravo e Grazie! Maestro!! 2012年の感動

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