11月2日(金)《東京・サントリーホール》
プログラム2B-S"
シュトックハウゼン
ピアノ曲 VII
ピアノ曲 IX
ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第24番 嬰へ長調 op.78「テレーゼ」
ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 op.79
ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 op.81a「告別」
ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調 op.90
ポリーニ・インタビュー 《博多の人》さん
東京公演を楽しまれている皆様方のことを、遠く博多の地から、うらやましく思っています。梶本音楽事務所のサイトでポリーニ・インタビューを見つけ、現代音楽に対するポリーニの積極的な態度に感銘を受けました。でも、現代音楽は、やはり聞きづらいです。ずっと以前に、テレビだったかラジオだったか、それとも本からだったかは忘れましたが、次のような発言があったことを思い出しました。「12の音を平等に扱う現代音楽と比べ、12音から8音を選んで作った長調(12種類)と短調(12種類)の方が、我々はずっと聞きやすい。人間の感性は、音の差別化を求めている。」正確には思い出せないのですが、大体このような内容だったと思います。とても過激な発言ですが、ポリーニはこれを打ち破ろうとしているのですね。11/4(日) 09:35
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Surprise! 《すみこ》
博多の人様、ご紹介いただいた12音に関する意見「12音から8音を選んで作った長調(12種類)と短調(12種類)の方が、我々はずっと聞きやすい。」、私も同感してしまいます。でも、2日のリサイタルで、ポリーニの弾くシュトックハウゼンは、響きの美しさ、タッチの精妙さも相俟って、とても魅力的でした。そして、その後に弾かれたベートーヴェンが、また更に美しい曲に感じられました。 マエストロご自身、前回よりも体調が良かったようで、ピアノの音の美しさも一段と増していました。そして“Surprise!”だったアンコール。6つのバガテルから3番、4番が奏されました。
もう一つ、Surprise! 11/4(日) 23:04
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十二音技法について 《とも》さん
十二音技法は主音を意図的に排除してしまいますからね、要するに普通の人は十二音列を記憶できないし、その操作(逆行とか反行とか)も認知できないんです(数多くの心理学の実験結果がそれを示しています)。
チンプンカンプンとか鼻歌で歌えないとか・・・。もちろん、音楽家と言われるような人は、それを記憶・認知できるのですが・・・。
長調・単調は主音とそれに従う音の階級?があるので、それを手掛かりに音列(メロディー)などを認知できるようです。
11/10(土) 00:18
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有り難うございます 《博多の人》さん
とも様、十二音技法についてのご説明、有り難うございました。聞きづらい理由がちゃんとあるのですね。ショパンのメロディーは口ずさむことができても、シェーンベルクの音楽を口ずさむことはほぼ不可能なのですね。以前、FMラジオで、ポリーニが弾くシュトックハウゼンの音楽を聞いた時、今まで聞いたことがない不思議な響きに何かひきつけられるものを感じました。今回、管理人様がおっしゃられたことに納得しました。ベートーベンのバガテル作品126の第3番は素敵な曲ですね。気品あるロマン性を感じます。
11/10(土) 12:12
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ポリーニ インタヴュー
(上記で触れられているインタビューとは別のものです)
朝日新聞 2012年11月5日 夕刊
※「日記帳」に私の感想を載せました。2012年秋『Pollini Perspectives 2012 第二日 』
Bravo e Grazie! Maestro!! 2012年の感動