2018年の感動
皆様のご意見・ご感想と演奏会評
2018年のポリーニ来日を振り返る時、
この年の初夏には、体調不良のため幾つかのリサイタルがキャンセルに。
初日には素晴らしい熱演で聴衆を感動へ誘いましたが、お疲れの様子も明らか。
浮き立つ心と不安な気持ちが交錯し、喜びの中に寂しさが潜んだ日々でした。
けれど、なお静かに思いを辿っていけば、大きな感動と、深い感謝に行きつきます。
マエストロ、20回目の来日、ありがとうございました!
夏の音楽祭は無事に行われたものの、9月には再びドクター・ストップ、
来日直前の北京のリサイタルもキャンセルとなりました。
さらに長旅となる日本、やはり・・・と半ば諦めの想いが過りましたが、
10月上旬、無事に来日されたとの報に、ホッと安堵しました。
そして次のリサイタルは“腕の疲労”のため延期に。
また、シェーンベルクとベートーヴェンのプログラムは、
ショパンとドビュッシーの作品に代わりました。
3回のリサイタルの約束を果たすために、選んだ道だったと、
マエストロご自身のメッセージで、知りました。
日本ではいつも、趣の異なる多彩なプログラムと卓越した演奏で、
広い音楽の世界を披露するポリーニ。
日本のファンの願いに、誠実に応じて下さり、深く感謝いたします。
プログラムA
10月7日(日)《東京:サントリーホール》
プログラムB
10月18日(木)《東京:サントリーホール》
プログラムB’
10月21日(日)《東京:サントリーホール》
Pollini Project 2018
Maurizio & Marilisa Pollini produce
今回もポリーニ・プロジェクトが2夜行われ、近・現代作品とロマン派・古典派の作品が演奏されました。
お疲れの様子ながら出席し、客席から見守るマエストロの姿に、真摯な音楽の探求者を見る思いでした。
10月12日(金)第1夜《東京:トッパンホール》
10月13日(土)第2夜《東京:トッパンホール》