東京公演
4月21日(木)《サントリーホール》
プログラムC
ショパン
前奏曲 嬰ハ短調 op.45
ポロネーズ第7番 変イ長調 op.61「幻想ポロネーズ」
ノクターン ロ短調 op.62-1
ノクターン ホ長調 op.62-2
マズルカ イ短調 op.59-1
マズルカ 変イ長調 op.59-2
マズルカ 嬰へ短調 op.59-3
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 op.39
ドビュッシー
前奏曲集第2巻
1. 霧 2. 枯葉 3. ヴィーノの門 4. 妖精はよい踊り子 5. ヒースの茂る荒地 6. 風変わりなラヴィ―ヌ将軍
7. 月の光が降り注ぐテラス 8. 水の精 9. ピックウィック卿をたたえて 10. カノープ(エジプトの壺) 11. 交替する三度 12. 花火
〈アンコール〉
ドビュッシー:前奏曲集第1巻第10曲「沈める寺」
ショパン:バラード第1番
21日のリサイタルを聴いて 《hiramasa》さん
昨日のリサイタルを聴きに、また、観に行ってきました。ショパンもドビュッシーもいずれも素晴らしかったですが、とりわけドビュッシーの演奏では、その音響デザインの高度な多彩さに圧倒されました。 今やもう74才のポリーニを見つめ、その音世界に浸るうち、その繰り広げるショパン、ドビュッシー演奏の表現の豊かさと自然さに引き込まれるうち、2時間があっという間に過ぎてしまった感じでした。アンコールのショパンのバラードは、正にポリーニという感じで、思わず席を立って拍手してしまいました。 管理人様が、「日記帳」に書かれているのにまったく同感で、マエストロの今回の来日に心から感謝申し上げるとともに、この不世出のピアニストと同じ時代に生き、その稀有なピアノ演奏芸術に触れることができること有難く思います。 最後に、マエストロの今後のご健勝を祈ります。 4/22(金) 15:53
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音楽の友 2016年6月号 REPORT
※見開きグラビアですが、前ページは「プログラムB(16日)」のページに載せます。
(写真が不鮮明で文字が読めないので、下に書き写しました。)
音楽の友 2016年6月号 REPORT
取材・文=青澤 唯夫
表現に、柔軟さと精神の自由が
21日は、「前奏曲」作品45で開始されたが、転調による変化が明確に表現されていた。ポリーニの真骨頂であろう。「ポロネーズ」変イ長調《幻想》は、両手の半音階、無調感、深い瞑想による創造性がポロネーズのリズムや楽想とファンタスティックに融合した演奏至難な傑作だが、今回の演奏はポリーニの意識が目立ち過ぎて、私は充分に楽しめなかった。 青澤 唯夫氏 |
Mostly Classic 2016年7月号 公演Reviews
(写真が不鮮明で文字が読めないので、下に書き写しました。)
Mostly Classic 2016年7月号 Review
萩谷由喜子氏
マウリツィオ・ポリーニ ピアノ・リサイタル
3年半ぶりの来日公演。川崎公演ではシューマンをショパンとドビュッシーに替えたが、16日公演ではシューマン完遂の上にブーレーズ追悼としてシェーンベルクを追加したそうで、74歳の彼の気概を嬉しく思いつつ席に着く。ステージ上の学生席はなく、客席照明もほぼすべて落とされストイックな雰囲気だ。 |