東京公演
5月15日(金) 《サントリーホール》
プログラムA/オール・ショパン・プログラム
前奏曲 嬰ハ短調 op.45
バラード第2番 ヘ長調 op.38
夜想曲 嬰ハ短調 op.27-1
夜想曲 変ニ長調 op.27-2
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.35
* * *
スケルツォ第1番 ロ短調 op.20
4つのマズルカ op.33
子守歌 op.57
ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53「英雄」
〈アンコール〉
練習曲「革命」、バラード第1番、練習曲op.10-4、前奏曲「雨だれ」、スケルツォ第3番
東京のリサイタルは、大成功! 《すみこ》
マエストロはお元気そうで絶好調、楽器はFabbriniのサインが光るピアノで、美しい音がホール中に響き、本当に素晴らしい演奏でした。アンコールは5曲。「革命」、バラード1番、練習曲op.10-4、「雨だれ」、そして最後にスケルツォ第3番! まずは簡単なご報告まで。 5/16(土) 00:59 |
5/15東京公演 《ズー》さん
おひさしぶりです。昨日の東京公演、前から3列目の左側で堪能させていただきました。演奏中の息遣いまでが伝わってきて、 一瞬たりとも目を離すことがありませんでした。
スケルツォもバラードもこれまでに何度も
前の方の席ですと、さらにいろいろな発見があり、
私は仕事の都合で19日は行かれません。
P.S
すみこ様はじめ、皆様の姿をお見かけいたのですが、 5/16(土) 08:50 |
3年ぶりの感動 《ひろこ》さん
本当に久しぶりに投稿させていただきます。待ちわびた3年ぶりのリサイタルに昨晩行ってまいりました。 他の皆様も言っておられるとおり、マエストロは心身共にとても充実なさっているようで、私が経験した中でも一、二を争うすばらしい演奏でした。実を言うと2005年と2006年のリサイタルは悪くはないながらも、「ポリーニしか出せないピアノの音」というのが聴かれなくて、物足りなさを否めませんでした。正直なところ、もうあの音は出せないのかもしれないと不安になったくらいでした。けれども今回「ポリーニの音」完全復活!重厚な低音部、輝かしい高音部、ffはもちろんpでもppでも、どんなに早かろうが複雑だろうが、すべての音が大きなエネルギーを持ってホール中に響き渡ります。これこそが聴衆を熱狂させ続ける「ポリーニの音」…。最初の前奏曲はまだエンジン全開とはいかないまでも、一音一音慈しむような語り口で、今日はいい演奏が聴けそうな予感がしました。バラード2番、テンポ感も落ち着いていて余裕のある演奏、マエストロもどんどん気持ちが入ってきた感じ。追加された2つの夜想曲op27の1番は夜想曲にしては重厚な演奏で夜想曲離れしてまるでバラードみたい(笑)。2番もいつもアンコールで弾くときよりもかなりスケールの大きい演奏でした。そしてソナタ2番。ピアノの音は輝かしさを増してきました。マエストロが好調の時は際だって音の粒建ちがよくなり、複雑に入り組んだ声部がはっきりと分離してきこえるのですが、この日のマエストロはまさにそうでした。一楽章二楽章は、最近の再録音よりは若き日の録音を彷彿とさせる演奏。3楽章のトリオのあの美しさを表現する文章力がなくて残念です。どうしてあんなに美しいppが出せるのでしょうか。そしてギョッとするほど速い4楽章。どんなに速くても全く乱れず。この不可思議な曲はもしかするとこのくらい速く弾くと本質が伝わるのかもと思うくらい。後半もますますすばらしい演奏でしたが、すでに長く書きすぎたので詳細はやめます。特に子守歌すばらしかったです。そして第三部とも言うべきアンコール。アンコールと言えども気楽に弾き流すなんてことはなく、本プログラム以上に集中力をもって奏でられたバラード1番とスケルツォ3番(この期に及んでこんな曲を弾くなんて!)は涙が出るほどのすばらしさでした。客電があがっても鳴りやまない、総立ちの聴衆の嵐のような拍手の中、マエストロの満足そうな輝くような笑顔がとても素敵でした!長ったらしい私の文章を最後までお読みくださったとしたら、どうもありがとうございました。 5/16(土) 17:26 |
◎このリサイタルは、新聞・音楽雑誌の批評で多くの称賛を得ました。
毎日新聞5月19日:“音そのものを慈しむ”(平野昭氏)
音楽の友7月号
“芸術家に希求される要素すべてのファクターが調和し円熟味が加わった”(真嶋雄大氏)
Concert Reviews(斎藤弘美氏)
Musica Nova7月号
“深い思索の感じられる演奏”(道下京子氏)
MOSTLY CLASSIC 8月号
公演Reviews(伊熊よし子氏)
※「日記帳」に私の感想を載せました。2009年春『5月15日東京のオール・ショパン 』
Bravo e Grazie! Maestro!! 2009年の感動