2009年の感動
皆様のご意見・ご感想と演奏会評(1)

大阪公演

5月12日(火) 《ザ・シンフォニーホール》

プログラムA/オール・ショパン・プログラム

前奏曲 嬰ハ短調 op.45
バラード第2番 ヘ長調 op.38
夜想曲 嬰ハ短調 op.27-1
夜想曲 変ニ長調 op.27-2
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.35
* * *
スケルツォ第1番 ロ短調 op.20
4つのマズルカ op.33
子守歌 op.57
ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53「英雄」

〈アンコール〉
練習曲「革命」、バラード第1番、練習曲op.10-4、前奏曲「雨だれ」

大阪公演 
《ミスターX》さん
こんばんは。
意外にも誰も報告がないですね。
ザ・シンフォニーホールのコンサートは無事終了しましたので報告いたします。
入りは大体9割ですか。
当日券売ってましたし、完売しなかったのでabcでは深夜CMも打ってました。
悲しいかな火曜日の25,000円は大阪には難しいんでしょうね、東京とは違うのが現実です。
プログラムは予定通り追加のノクターンも弾きました。
皆様気になるアンコールは
   木枯らし
   バラード1
   エチュード10-4
   雨だれ
以上4曲。
内容はいつものポリーニの内容です。
観客には調律のファブリーニ、招聘元の梶本社長の顔が見られました。
最後はスタンディングオベーションでした。
最後に、弾いたピアノですがファブリーニのサインがないハンブルグスタインウェイでした。以上速報でした。
5/13(水) 00:32

昨日(大阪)のアンコール 
《ファン》さん
アンコール1曲目は、
「木枯らし」ではなくて、「革命」ですよ。
5/13(水) 08:06

すいません 
《ミスターX》さん
その通りです。お詫びして訂正します。
5/13(水) 08:50

完璧主義者?開拓者? 
《Yamaken》さん
私は残念ながら行けませんが、日本公演が始まり楽しまれている方々も多いかと思います。うらやましい限りです。

ポリーニの来日公演では、弾きこまれた、これぞというレパートリーを携えて来てくれているように思います。とはいえ、完成された演奏をそのつど再生する、というイメージはあまりなく、たとえ再三弾かれたレパートリーであっても、一回ずつが、いまここで生まれた音楽であるかのような演奏を生み出す挑戦のように、実演からは感じてきました。実演のたびに、それまで聴いていた過去の録音や実演の記憶とは違う質感の演奏に驚いたり感激したりすることが何度もありました。レアなレパートリーの場合であっても、夜のガスパールは聴いたことがないので判断することはできないのですが、例えば昔放送された「冬の旅」などは、フィッシャー・ディースカウの歌に寄り添うというよりは、歌手とピアノのための二重奏といった趣で、確かにオーソドックスな歌曲のアプローチとはかなり異なっている、しかし曲の新たな可能性を引き出したような演奏でした。そういうわけで、確立したレパトリーのみならず、新レパートリーでも、何か新しい名演が聴けるじゃないか、と期待したくなるところがあります。私にとっては、ポリーニは、完璧主義者というよりも、今なお、ピアノ音楽の開拓者、挑戦者のイメージでありつづけています。

来日公演のレポート楽しみにしています。

5/13(水) 13:37

Re:大阪公演 
《すみこ》
ミスターX様、ファン様、大阪公演のご報告をありがとうございました。私も聴きに行きましたが、ちょっと寄り道して今夕(13日です)帰宅したところです。
マエストロ、お元気そうでしたね。前半、美しいノクターンに続けて弾いたソナタは、熱のこもった素晴らしい演奏でした。後半も「英雄」からアンコールにかけて大いに盛り上がり、最後は「雨だれ」で静かに終るという選曲も、なるほど!と思わされました。満席ではないけれど(私の見たところ95%くらい?と思いましたが)大阪のファンの方々も久々のポリーニ・リサイタルを熱心に聴き、楽屋口での“お見送り”も、とても熱かったです。にこやかな笑顔でサササ〜ッと車に乗り込む姿を、私もチラッと見ました(今回私の席は後方だったので、せめて一目近くで、と、ミーハーしました^^;)。
15日からの東京公演が本当に楽しみです。
5/14(木) 00:13

サササーッと乗り込む姿 
《nerdy》さん
すみこ様は大阪公演も遠出して聴きにいらしたのですね。次は東京公演、、、羨ましいです。
ポリーニが外に出て来る楽屋口もファンは知っているのですね。カーネギーホールでは何処から出て来るのかしら。それとなく調べて来年は一度、車に乗り込む姿を見てみたいです。サササーッ ではない事を願って。サイン会は無いのですね。
5/14(木) 06:04


音楽現代7月号   門田展弥氏

マウリツィオ・ポリーニ  ピアノ・リサイタル
 オール・ショパン・プロ。ショパンの音楽には芸術的側面とサロン音楽の側面が混在する。後者に力点が置かれるとかなり安っぽい音楽になる。指先の技術をアピールするだけの演奏もよくある。さて、67歳になったポリーニは今やその芸術的側面の探究に専心しているようである。例えば、通常少なからず違和感を覚えるソナタ第2番の終楽章などまことに自然な流れで説得力があった。また、後半の4つのマズルカでもショパンの内面世界を実に丹念、精密に描き出した。マズルカの前後に演奏されたスケルツォ第1番や英雄ポロネーズのような華やかで技巧的な作品より一層深く印象に残った。当夜、本人の希望によって夜想曲作品27が追加されたが、マズルカ同様深い詩情を湛えた名演でポリーニのいわば悟りの境地をみる思いであった。
 次回この歴史的ピアニストを聴く機会には是非シューマンやドビュッシーも聴いてみたいものである。
(5月12日、ザ・シンフォニーホール)

(門田展弥)



Sinfonia 2009.8 [268](ザ・シンフォニーホール情報誌)

※「日記帳」に私の感想を載せました。
2009年春『5月12日大阪のオール・ショパン 』



Bravo e Grazie! Maestro!! 2009年の感動

(2)東京公演(ショパン・プログラム)

(3)東京公演(プログラムB)

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