時々の雑記帳

音楽のこと、ポリーニのこと、日々の雑感を、
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(1月〜3月)

平和へ jump!
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

東京周辺では晴天が続き、皆さま穏やかなお正月を迎えられたことでしょう。雪の多い地方では昨年末からの積雪もあり、大変だったかと思いますが、無事にお元気でお正月をお迎えでしょうか。
元日に近所の神社に初詣に行くと、長〜い列が続いていて、一時間くらい並んでやっとお参りができました。暖かい日で、コロナ禍も3年目となれば「もう、そろそろ」という気にもなり、人出も多くなっていたようです。故郷に帰省する人たちも次第に増えてきて、このままコロナ以前の落ち着いた日々に戻れれば、喜ばしいことですが・・・。
まだ第8波の最中、特効薬も手近に持てない状況では不安も残りますが、今年は私も少し自粛を緩めて外出もし、音楽や美術に触れたい、お花見や行楽も、できれば旅行も・・・などと夢見ています。

さあ、今日は1月5日。マエストロは穏やかな新年を迎え、幸せに81歳のお誕生日をお迎えのことでしょう。
西の方、イタリアの空に向けて、お祝いの言葉を送りましょう!

Buon Compleanno!
Tanti Auguri per 81 Anni!

マエストロ・ポリーニ、81歳のお誕生日おめでとうございます!

幸多き一年となりますよう、お祈りいたします。
どうぞ健康に気を付けて、お心のままに活躍なさってください。
すばらしい演奏で、私達に歓びと希望を与えてください。

昨年は、急な病気や体調の整わないことがあり、演奏会の中止、ツアーの取止めがあったマエストロでした。80歳のお祝いが予定されていた処もあり、残念なことでした。12月にリリースされた新譜では、年輪を思わせる深さとともに、チャレンジングな精神も感じられ、嬉しかったのですが、やはり現在の健康が気がかりでした。

12月23日にコリエーレ・デラ・セーラにインタビュー記事が載っていました。今年の演奏会や新しい活動について語っています。
(非常に拙い訳ですがご容赦ください。)

ベートーヴェンを弾くために戻ります。

(人見知りで控えめなマエストロ。ピアニストの最高峰であり、その沈黙も伝説的で、時には言葉よりも多くを語る。全世界にとって恐怖だった年について尋ねたが、彼自身も、夏のザルツブルク音楽祭直前に病気のため中止、続く演奏会もキャンセルを余儀なくされて苦しんだのだった。微笑むことさえ控えめに。ノーノが彼のために書いた「苦悩に満ちながら晴朗な波」のように。)

「今は治まりました、体調は良く、回復しました。次の演奏会、2月3日のパリのフィルハーモニー、13日のスカラ座は確実になりました。それにシカゴのムーティとの共演を取り戻したいと願っています、彼はとても私を気にかけてくれました。取止めたのは悲しいことでしたが、あの時は他に方法がありませんでした。人生は音楽のように、喜び、希望、絶望の瞬間が代わる代わる訪れるものです。」

「2019年に出した作品109、110、111の3曲の後、この2曲(101と106)で、最も大胆で革新的なベートーヴェンの後期5曲のソナタの再解釈が完成しました。それぞれが異なる世界であり、唯一のものです。中でも作品106はとても複雑で最も偉大です。」

(「50年の間、ピアニストが演奏するのに、それは苦労するだろう」とベートーベンは予測しました。)
「出版から15年後の1835年に最初に敢えて演奏したのはリストでした。私は70年代に向き合って以来、数え切れないほど演奏しましたが、その都度何かが付け加わりました。「ハンマークラヴィーア」には多くの精神があり、多くのコントラストがあります。明瞭な調性の3つの楽章は、苦悩に満ちたアダージョに中断されます。音楽の革命家であるベートーヴェンは、この曲を晩年に、耳が不自由な時に作曲しました。彼は内なる耳を以て書いたのです。それは心の内奥の、深遠な光景、その作曲者(の心を)を明瞭にします。そして少し私をも、明らかにします。もし30才でこの曲に向き合うのが大胆な行為だったなら、80才でそうするのは、さらに、でしょう。」

(1月5日に81歳になられます。いつものように奥様のマリリーザさんと息子のダニエーレさんと祝うのですね。彼とはシューベルトの4手の幻想曲に取り組まれますね。)
「でも、今私はバッハを研究しています。平均律クラヴィーア曲集の第2巻です。とても現代的で、第1巻よりも変化に富んでいます。一晩でその全てを演奏したいと思っています。」

(その間にも、スカラ座の「ボリス・ゴドゥノフ」を聴いて高く評価していますね。)
「アバドの(指揮で聴いた)時から、心の中にありました。素晴らしい作品であり、絶望の作品です。その中にはロシアの人々の運命があり、再び一人の男の傲慢さによって試されています。しかし、プーチンは屈服すべきでしょう。私に関しては、彼が居る時から、演奏をしにロシアに行ったことはありません。スカラ座は「ボリス」を良く提示しました。そのメッセージは歴史の本よりも価値があります。」
(注:スカラ座で「ボリス・ゴドゥノフ」を上演することに対し、ロシアのムソルグスキーの作品であることを理由に反対行動がありました。)

(イタリア人の監督だけを欲する人にも、明確な意見を述べます。)
「必要なのは信頼できる人格であり、イタリア人気質はここでは不適当です。私たちはヨーロッパにいるということが、おそらく(人々に)忘れられています。もちろん、ドラギがいたとき、私はとても穏やかな気分でした。」

(若者へ願うことは?)
「より自覚し、分かち合うことを。惑星(世界)はバラバラ(小片)になりかけていて、彼らはそれ(小片)を(世界)に、足元から取り戻しつつあります。目覚めるために理性を。」


2023年のスケジュール表を作成しました。ヨーロッパ内での7公演が現在判っていますが、プログラムは1件のみ判明しています。マエストロのお気に入りの曲たちが選ばれて並ぶのでしょうか。それとも新たな曲がリストに載るのでしょうか・・・。バッハ、平均律第2巻・・・聴きたいですね〜〜。マエストロが望まれる一夕の演奏会が、実現しますように!!

2023年、世界に平和が訪れ、この社会に安心感が生まれ、音楽界に活気が戻り、新たなものが生まれ出るような、素晴らしい一年となりますように!

皆様、どうぞお身体に気を付けて、良いお年をお過ごしください。

2023年 1月5日 18:30
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