爽やかな5月も、あと1週間を残すのみとなりました。夏のように暑い日、一転して肌寒い日もありましたが、大好きな美しい季節です。木々の緑は色を濃くし、小鳥の声が空高く響き、ヤマボウシの白い花、ツツジは鮮やかな色で咲き競っています。運動会の歓声が遠くの空に響き、近くの小道からはお散歩する幼児たちの光るような声が聞こえてくる、心はずむ時。梅雨が来るまでの間、もうしばらく初夏の風物を楽しみたいものです。
マエストロ・ポリーニの、秋の来日公演のチケットは先行発売が終わり、週末からは一般発売が始まります。皆様のご希望の席が入手でき(てい)ることを願っています。
4月北米公演ではボストンは残念ながらキャンセルとなりましたが、モントリオール、シカゴ、ニューヨークでは、素晴らしいリサイタルが行われたようです。
シカゴ、ニューヨーク公演を聞かれた方からのメールで、マエストロのお元気な様子をお知らせいただきました。しっかりと足取りも軽く登場され、力のこもった、心に響く演奏をされたこと、隣席のカーネギーホール常連の辛口で気難しそうな紳士をも感動(感涙?)させていたこと。後半はさらに集中力も上がりパワーアップして、3曲のアンコールで応えられたこと。いずれも充実したアンコールの選曲で、マエストロらしさを示されたようです。
シカゴでは写真もOKでサイン会が行われ、ニューヨークではサイン会の予定は無かったのに、急遽開かれたとか。「また日本でお会いしましょう!」と話しかけると、顔を上げて笑顔でうなずかれた、とのこと。ご機嫌も良くお元気なマエストロの様子に、嬉しくなりました。
ところが、やはりお疲れが出たのでしょうか・・・。Janさんからメールで、残念なお知らせがありました。
21日のレッジョ・エミーリア(2月から延期されていた)、26日のハンブルクの演奏会が病気のためキャンセルとなったそうです。また30日のヴッパータール(ルール・ピアノ・フェスティヴァル)は6月2日に延期となりました。(3日間の日延べをマエストロから提案されたとのこと、ドクターの判断もあったのでしょうか?)
マエストロが1日も早く快復されますように!お祈りしています。
一つ新しい日程が判りました。9月10日ケルンで、シェーンベルクとベートーヴェンのプログラムによるリサイタルです。そう、「ハンマークラヴィーア」です!
久しぶりに演奏会で取り上げる大曲、ベートーヴェンへの、マエストロの新たな意気込みを感じさせられます。
また、ポリーニは出演しませんが、日本での「ポリーニ・プロジェクト1・2」の概要が、トッパンホールのサイトに掲載されています。
http://www.toppanhall.com/concert/lineup/
10月12日(金)は、多彩な弦・管楽器のソリスト達によるシャリーノ作品と、ハーゲン四重奏団と堤剛氏によるシューベルト:弦楽五重奏曲。
10月13日(土)は、ハーゲン四重奏団による、ベルク、ウェーベルンとベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番。
マエストロは出演されないけれど、プロジェクトの主宰者として、舞台の奥で出演者と交流を深め、客席では(奥様とご一緒に?)演奏を楽しまれることでしょう。
シカゴ、ニューヨークでのアンコール、新しい日程、東京でのリサイタルのプログラムを追加して、簡単な更新といたします。