じぇじぇじぇッ?というほど早く梅雨が明けると、「梅雨明け10日」の言葉通り晴天が続き、熱中症におびえる酷暑の日々。もう夏バテだ〜、少しは雨が降って欲しい〜・・・と思えば夕立、雷雨が昂じて「ゲリラ豪雨」。なんだかひどく荒っぽい夏です。西日本、東北、北関東、と思えばまた西日本・・・今日も豪雨の被害が各地で出ているようです。被災地の方々にはお見舞い申し上げます。
この暑さがあと1ヶ月以上も、この不安定な気候もまだまだ続くかと思うと、憂鬱になります。
早く秋にならないかな〜と思っていた(まだ7月なのに)ところ、さらに「早く早く!」と思わされるニュースがありました。
10月のマエストロの新譜リリース! ワ〜〜〜〜イ!! 嬉しくて、希望が生まれて(ちょっとオーヴァーかな)元気が出てきました。時間は早く流れるはずもないけれど、この夏も耐えていける、秋まで頑張るぞ!という気分になりますね。
第4番は時々リサイタルでも取り上げていたので、レコーディングも進んでいるのだろうと想像していましたが、9、10番は当然として、11番も再録するとは思いませんでした。ライブとの違いも興味深いですね(今回がスタジオ録音として、ですが)。
さて、未録音の曲は第16、18番と第19、20番となりました。この4曲で1枚となるのでしょうか、それとも・・・? いずれにしろ、ベートーヴェン全集の完成へ一歩一歩近づく、貴重な1枚となりますね。
さて、マエストロは十分夏休みの休養を取られたことでしょう。来月からの夏の音楽祭への登場も間近です。
ペーザロ、そしてシエナで夏の音楽祭への活動を始めるのが恒例だったマエストロは、ドイツ北部のシュレスウィッヒ・ホルシュタイン音楽祭へは初登場となります。
この音楽祭は1986年に、多くの人に音楽を身近なものにしたいと、ピアニストのユストゥス・フランツが創設したもの。彼が長く音楽監督を務め、その後はエッシェンバッハもその地位に就きました。毎年7月初旬から8月下旬までの長い期間にわたり、40ヶ所近い場所で多くの公演(120件余り)が行われます。州都キール、リューベック、フレンスブルクなどシュレスウィッヒ・ホルシュタイン州の多くの都市や周辺の農村で、また州外のハンブルク市、ハノーバー市や、国境を越えたデンマークの都市ゾンダーブルクでも開かれます。
会場は音楽ホールばかりではなく、教会、城、公園、農場の納屋、造船所などでも行われるそうで、大小さまざまな規模、ジャンルの演奏に身近に接することのできる機会となるでしょう。
1996年から「オーストリア」を皮切りに「国」をテーマに定め、2005年は「日本」がテーマとなりました。今年は「バルト諸国」です。
出演する音楽家たちも多彩で、ピアニストはポリーニ(Grandseigneur=貴人・殿様、と紹介)の他にグリモー、サ・チェン、サイ、フェルナー、レオンスカヤ、リシエツキ、ソコロフなど。
ヴァイオリンはクレーメル、ツィンマーマン。チェロのマイスキー。クラリネットのマイヤー。
指揮者ではヤンソンス、ネルソンズ、ゲルギエフ、ブロムシュテット、エッシェンバッハ、フランツ(ピアノ弾き振り)、マゼールなど。
ソプラノのウルマナら著名な歌手達、合唱団も。日本からオーケストラ・アンサンブル・金沢(山田和樹指揮)も参加しています。
ポリーニのリサイタルが行われるリューベックは古い歴史ある街。かつて12〜15世紀はハンザ同盟の盟主として栄え、現在も正式名称はHansestadt Luebeck″ハンザ都市リューベックというそうです。第二次世界大戦では空襲を受けたものの、中世の面影を残す旧市街は残り、ユネスコの世界遺産に登録されています。
リサイタルの会場Musik und Kongresshalle(MuK)は、1994年に建ったモダンなホールで、洗練された、自然の音響で定評があるそうです。響きの良いホールがお好きなマエストロ、初めて演奏するホールで、きっと入念にリハーサルをされるのでしょうね。素晴らしい演奏会になりますように!
今回は2014年のスケジュール表をアップしました。やるべきことはまだ沢山あるのですが、夏休み(?)の宿題にしま〜す。
皆様も、お元気で楽しい夏をお過ごしください。