明けましておめでとうございます。皆様、佳いお年をお迎えのことと存じます。
「全国的に荒れ模様の正月」と予報されていましたが、北日本や西日本では大雪や吹雪で、本当に大荒れの年越しだったようですね。猛暑の夏の後には酷寒の冬なのでしょうか。大雪で車に閉じ込められた方、帰省を諦めた方・・・大変な日々を過ごされた方にはお見舞い申し上げます。
一方東京はじめ関東の太平洋側は、申し訳ないほどの好天に恵まれた三が日でした。毎年TVで見る「箱根駅伝」(我が家で見るのは3区〜、8区〜・・・ですが^^;)も、画面に穏やかな湘南の海と雪を頂く富士山を映し出していました。長い歴史のあるこの駅伝、荒天の中で行なわれるのを見た記憶は余りありません。晴れた穏やかなお正月の風物詩、という感じがしています。そしてなだらかに弧を描く海岸線と秀麗な富士山を見ると、平和な日本の象徴のような気がします。いつまでも続いて欲しい穏やかな景色・・・。
今年はどんな年になるのでしょう。政治も経済も、緩やかでも良いから、なだらかな曲線を描いて上昇して欲しい、そして明るい温かい社会であって欲しいと、心より思います。
さて、今日は1月5日。マエストロの69歳のお誕生日です。
古来稀なり、という歳は来年だけど、マエストロは既に、類稀なる方ですね。
皆様、いつものように(?)イタリアの空に向って、お祝いの言葉を送りましょう!
Buon Compleanno, Maestro Pollini!
69歳のお誕生日おめでとうございます!
今年もお元気で、素晴らしいご活躍を!!
今年のポリーニの活動は、前半ロンドンでの5回の“Project”と、夏からルツェルンで新たに取り組まれる“Perspectives”にウェイトが置かれるのでしょう。
ロンドンでも注目されているのでしょう、1月1日のGuardianには、早速ポリーニに関する記事が載っていました。長い〜ので、全部読んでいないのですが(^^;)、プロジェクトに関する部分を、ほんの一寸だけ、訳してみます。
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今年はロンドンで、ポリーニのキャリアの大きな部分を評価する良い機会があるだろう。ロイヤル・フェスティヴァル・ホールにて5ヶ月にわたる5回のコンサートをスタートさせるのだ。それはピアノ音楽の歴史であり、彼のそれへの関わりの表明でもある。1月28日のバッハに始まり、ベートーヴェンとシューベルトの後期ソナタ、その後にショパン、ドビュッシー、ブーレーズからなるフランス・プログラム、締めくくりは5月のシューマン、リスト(訳者注:ショパンに変更)、シュトックハウゼンに焦点を当てたものである。
「これまでの活動で、ロンドンではほぼ毎年かそれ以上のリサイタルを行なって来て、聴衆とは強い関係を築いています。私は彼らの聴き方と音楽への深い関心が好きで、だから何かより大きな、特別な事が出来るだろうと思ったのです。私はこれらの作品を何度も弾いてきました、これらは全てピアノのための作品として、途方もなく重要なのです。一緒にすることで、それらは何かラインを、ピアノ音楽の歴史(story)といったものを、形づくるでしょう。でもそれは、厳密な、また正確なラインではありません。それらは私と、私の音楽的関心の全てとに、密接に結びついたものなのです。ですから私の個人的なラインでもあり、ある意味では私自身の歴史でもあるのです。」
(長い中略 全部読めて訳せたら良いのですが・・・)
作品が古いものでも、比較的新しいものであっても、それらが“強く生気ある新しい言語”で作曲されていることが、本当に興味深いのだと、彼は言う。
「ショパンの語法、ベートーヴェンの語法が彼らの時代にそうだったように、ちょうどブーレーズの、ノーノのそれが同様であるように。そして現代音楽は、より古い時代の音楽からそれ自身が発展してきた、過去へのリンクと、もし最高の質の作品であれば、時を超えて成熟し、発展して行くそれ自身の生命を、ともにその内に、持っているのです。」
彼はロンドン・シーズンで演奏される音楽と、40年いや50年もの間、関わって来ている。
「それだけの時を経て、(関係は)より良いもの、やり甲斐のあるものとなってきています。これらの作品を貴方が始終弾いている、或いは、私にもよくあることですが、暫くの間全く弾いていない、ということは、大した問題ではありません。それらはいつでも貴方の心の中にあります。貴方はいつでもそれらを熟考し、それらを参照します。時が経てばより良く理解するだろうという希望を抱きます、時には幻想であるとしても。これは永久に続く関係なのです、そして貴方がピアノを弾き続けるかぎり、決して終ることは無いでしょう。」
(原文はこちらをどうぞ。)
http://www.guardian.co.uk/culture/2011/jan/01/maurizio-pollini-interview-nicholas-wroe
意欲的なマエストロの言葉。今年のご活躍を心から祈り、また日本でも素晴らしい音楽を披露して下さることを願っています。(鬼に大笑いされそう・・・)
さて、今日は2011年1月5日(判ってるって!)。2001年の1月5日に開いたこのページも、ついに10周年を迎えました〜 v(^o^)v
ほんの少しのコンテンツで始めたホームページでした。いつまで保つのやら・・・と思いましたが、皆様に励まされ、支えられ、貴重なご意見や沢山の情報をいただいて、ここまで続けてこられました。本当にありがとうございました!!
近頃は慌しく過ごすことが多くて、更新もなかなか捗らないのですが、ゆっくりでも、一歩一歩進んで行きたいと思っています。どうぞこれからも、よろしくお願いいたします m(_ _)m
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