2004年の感動
皆様のご意見・ご感想(1)

5月3日(祝・月) 《横浜:みなとみらいホール》

5月6日(木)《東京:サントリーホール》

プログラムA

シェーンベルク:3つのピアノ曲、ベートーヴェン:ソナタ第7番、ソナタ第8番「悲愴」
シェーンベルク:6つのピアノ小品、シューマン:幻想曲

5月3日(祝・月)
《横浜:みなとみらいホール》

聴きに行ってきました 
《あみい》さん
みなとみらいでのコンサート行ってきました。
とてもいい演奏でした♪
CDとは違う、迫力のある演奏で、ずっと演奏の様子をまばたき少なめに見ていました(笑)
アンコールでポリーニの飛翔が聴けたのはすごく嬉しかったです♪

サントリーホールでのショパンも聴きに行く予定で、今からわくわくしてます。
お元気そうでなによりです。

5/4(火) 01:02

素晴らしかったですね 
《すみこ》
みなとみらいホールのリサイタル、素晴らしかったです!
マエストロはお元気そうで、登場の時から、心身ともに調子の良いことが伺えました。
演奏はもちろん素晴らしく、ことに音の美しさが印象的でした。
きっとこのホールの響きが気に入られたのでしょうね。
アンコールは3曲。シューマン「飛翔」(surprise!) ショパン「夜想曲第8番op.27-2」「練習曲op10-4」。完璧!でした。
5/4(火) 01:24

そうそう、アンコールの2曲目 
《あみい》さん
ホールの掲示板では子守歌になっていたんですよね。
確かノクターンのはずと思っていたんですが、始めは子守歌 変二長調を弾くつもりだったのでしょうか?
5/4(火) 01:48

行って来ました横浜!! 
《おじさん》さん
 さあ今年、13回目の来日となるポリーニの初日です。横浜みなとみらい…
   ポリーニの歩く姿を見て、前回2002年の時より腰がまっすぐ伸びていて体調はとても良さそうに感じました。そして1曲目のシェーンベルクの6つのピアノ小品op.19の最初の音… みなとみらいは座席数2020だそうですが、思ったより音響が素晴らしく、ポリーニのその最初の音が美しく響き、これは素晴らしいひと時になるという予感がしました。シェーンベルクのop.19は2002年11月13日、ポリーニプロジェクト第7夜のアンコール最後の曲だったので、その続きを聴いているような不思議な気持ちになりました。第7夜の時はサントリーホール、私の座った席が遠かったせいもあり、少しくすんだ影があるような音でしたが、今日の横浜みなとみらいではとても明るい澄みきった空のような音色で、ファブリーニ=スタインウェイの魅力が十二分に発揮された演奏だったと思います。きっと整音をしたコンサートチューナーのファブリーニ氏も幸せだったに違いありません。第7夜のサントリーホールの演奏も素晴らしく、その日の締めくくりに相応しい演奏だった記憶がありますが、今日の演奏は始まりの演奏… 特に2曲目の3度の和音の繰り返しが、マーラーが亡くなった直後にそのマーラーに捧げられた6曲目の4度の和音に呼びかけるように聴こえたのが不思議でした。その澄んだ和音がどこまでも鳴る感じ… 横浜みなとみらいの開演を告げるバケツを叩いたような音(何とかなりませんかね!)と、とても対象的で、よく鐘が鳴っていると例えられるこの曲の魅力が真に表現された一瞬だったような気がします。弾き終わったポリーニも、手ごたえを充分に感じているようでとても素適な笑顔でした。今日のポリーニは好調のようです…

   2曲目はベートーヴェンです。個人的にはとても楽しみにしていた第7番ニ長調op.10−3です。いわゆるベートーヴェンの初期のソナタは、私が聴くのは1993年来日の2番3番以来です。今日の第7番第8番「悲愴」は日本では初演奏ですね! 第1楽章の最初を聴いて思いました。発売されたばかりの新譜の演奏より良い…… 驚いた事にそのCDの音とバランスが同じでした。くっきりとした低音部が充実して鳴っていました。CDの演奏より速く、ポリーニにしては軽いタッチながら、どんどん曲を進めていく突進力を感じました。そして第2楽章… これも速めのテンポながら、まるで後期のソナタを聴いているかのような錯覚を覚えるような演奏で、後半のアルペジオの凄まじい効果には鳥肌が立ってしまいました。その緊張を和らげるかのよう聞こえる第3楽章の躍動感、第4楽章最初の問いかけの動機が、まるで幼子が発する純粋無垢の問いに聞こえたのは私だけでしょうか…
 第8番「悲愴」。今日の演奏は第1楽章が特に素晴らしかったと思います。序奏のぶっきらぼうな感じは何だかワクワクしてしまいました。Allegro 部分はCDの演奏より快速感が増し、しかし決して急いでいるような雰囲気も無く、ポリーニのベートーヴェンが鳴り響きました。また忘れられない演奏が出現して私には嬉しい悲鳴です。第2楽章の充実した音で表現されたアダージョ カンタービレ。優雅で美しい豊かな演奏という、言葉で書けば簡単ですがそれをピアノで実際に表現されると驚愕です。第3楽章は、これはとても速くなり、第1楽章と違って急いでいるという感じも見られましたが、しかしどこまで速くなってもポリーニの表現は損なわれる事は無くそれこそあっという間の第3楽章でした。

 プログラム後半もシェーンベルクから。私はこの3つのピアノ曲op.11の第1曲と第3曲は大好きなので楽しみにしていました。ベートーヴェンの直後なので、なんだかカッチリしていた演奏だったと思います。最後はシューマンの「幻想曲」op.17。これは第1楽章がとても良かった… 今でも頭の中で繰り返し鳴っています。30分近い大曲ですが、これもあっという間に過ぎ去ってしまいました。

 あみい様、こんばんは! 「子守歌 変二長調を弾くつもりだったのでしょうか」という事は無いと思います。ただ単に間違えただけでしょう。補足ながら、今日発売されていたプログラムの中でポリーニ〜これまでの来日公演〜というページがありますが、2002年11月17日の「皇帝」を弾いた日が抜けています。この「皇帝」は今日の横浜みなとみらいで行なわれた演奏会なので抜けていて残念ですね!
 とにかくアンコール。シューマンの「飛翔」。私の記憶では日本初演奏ですね! ライブ盤やFM放送で聴いた事がありますが、本物が聴けてとても驚きです。そして夜想曲第8番。得意中の得意としている、しかし、今回の来日ではショパンの夕べで曲目として取り上げられているので演奏しないかもと思っていましたが、やっぱり演奏てくれととても嬉しいです。シェーンベルクとベートーヴェンを弾いた日にショパンをアンコールで弾くという事も、今まで無かったような気がしますが、今回の来日ではショパンをとても大切に思っているのかもしれません。
 最後のアンコールは練習曲op.10−4。圧倒的な演奏でした。「CDとおんなじじゃん」とあっけに取られて聴いてました。今回のポリーニは好調のようです…

5/04(火) 03:44

生きててよかった! 
《ひろこ》さん
昨晩の横浜での演奏会は、思い出すだけでも幸福になるくらいすばらしいものでした。私はマエストロの演奏会には2000年の来日以来必ず出向いていますが、昨晩のマエストロのご体調は私が経験した演奏会の中では最良だったようです。過去の演奏会では正直に言って、ピアノの響きに伸びがなかったり、ミスタッチやテンポの乱れが少し気になったりする日もあったのですが、昨晩のマエストロはそんなことは全くありませんでした。多彩な音色はどこまでも伸びやかで輝きがあり、精緻なタッチによってマエストロが思い描くままの音楽が実現されていくようでした。3人の作曲家を一夜の演奏会で聴けたこともすばらしかったです。シェーンベルクでは目まぐるしく音色を変えるシャープな響きに、ベートーヴェンのソナタでは奥行きのある表現に、シューマンの幻想曲では、絡み合う声部が魔法のように完全に明瞭であることに、それぞれ圧倒されました。マエストロの手もよく見える良席にめぐまれましたが、理想的な脱力によるとてもしなやかな動きで、見ているだけで感動してしまうくらいでした。アンコールの3曲もすばらしく、ノクターン27−2の後半の長い装飾音のあまりの美しさに鳥肌が立ちましたし、エチュード10−4は72年の名盤を凌駕するとも思える完璧な演奏でした。マエストロの録音はどれもみなすばらしいけれど、やはり録音で再現できる世界には限界があるのだと、昨夜生の演奏を目の前にして改めて感じました。マエストロと同じ時代に生きていたことを感謝しないではいられません。今後もまだまだすばらしい演奏を披露し続けてくださるだろうと確信し、そのこともとても私を幸福にしてくれました。

ベートーヴェンのソナタ8番の演奏については、直前に出た新譜を聴いていたので驚きませんでしたが、一般的な演奏とは少しちがっているので、今後あちこちで賛否両論を見ることにるだろうと思います。一楽章の序奏の部分は、予想通りというか予想以上にインテンポで推進力のある演奏で、個人的には全くすばらしいと思います。2楽章のカンタービレは予想通りとは言っても、あまりに淡々と弾き進められていく感じがするのですが、生であの説得力のある演奏を聴くと、ベートーヴェンの意図はこれだったのかと納得させられるものがあります。新譜のそのほかの曲もすばらしい演奏ですが、昨晩の7番は圧巻でした。

5/4(火) 12:48
昨日の投稿の2番目の文章で、「2000年の来日以来」と書いてしまいましたが、2001年の誤りでした。そこまで詳細に読んでくださった方もいらしゃらないかもしれませんが、念のためお詫びして訂正いたします。

あまりの感動と興奮で脳みそ機能不全に陥りまして・・・面目ないです。

5/5(水) 10:31

これからがもっと楽しみ!! 
《ズー》さん
3日の演奏会を聴いて、一昨年までの演奏会とは違った感動が心に残りました。
ベートーベンの第7番、第8番のソナタは、学生時代、自分が練習していましたが、
思うように弾けず、当時の市販されているレコードを聴いただけではあまり自分の
表現のイメージに変化をもたらすことがありませんでした。
新譜に収録されている5,6,7番のソナタは、自分の中で多くの練習時間を費やしたものの、
結局は練習に一区切りをつけると、その後は二度とページを開くことのない曲でした。
大げさなようですが、新譜のCDを聴くために、楽譜を引っ張り出し文字通り、
30年ぶりに演奏を聴きながら、楽譜を辿りました。

3日のポリーニの演奏からは、「あなたはこう弾きたいのではないですか?」と
語りかけられているような印象がありました。
シューマンの幻想曲。初めてポリーニの演奏会で聴いた曲がこれでした。
「あなたの聴いた演奏はこれでしたか?」(金のおの、銀のおのみたいですが)
2004年の私が1978年の私にタイムスリップしているようでした。
当時の自分の日記には、「とにかくすごかった。」と一行だけ書いてあります。。
25年以上たっても、その演奏に輝きを増す様子をまだあの頃の自分には予測できなかったのだと思います。
こうして、年月を経たのちに接した演奏は、とても精緻にカットされたダイヤモンドのように感じられました。
アンコールの「飛翔」「エチュード4番」これも、自分が弾きこなせなくて悪戦苦闘したことが思い浮かびました。
ここでも「あなたはこう弾きたいのですか?」何度も語りかけられた気分がしました。
今後の演奏会、CD録音がますます楽しみになってきました。

5/4(火) 17:06

みなとみらい ブラヴォー! 
《あゆみ》さん
すみこさん、皆さん、こんにちは。今年もマエストロに会いに、広島くんだりから
出てきました。みなとみらい 行ってきましたよ。すばらしい!のひとことなのですが、
少し感想を書かせていただきますね。
みなとみらいホールではまもなく開演を告げるベルの音…の代わりにドラの音が
ジャーンと鳴るんですね。クラシックのコンサートにはそぐわないのでは…と
ちょっと笑ってしまいましたが。そのドラの音のあともマエストロはなかなか
出てこない。精神集中しているのかな、と思っていたら、すたすたと早足で登場。
笑みをたたえてアリーナ席のお客さんにもひとわたりていねいにおじぎをして
演奏開始。シェーンベルクでは純度の高い緊張感に満ちた音の世界が提示された。
いつもにも増して高音の美しさが際立っていたような…。自然にマエストロの音へとエスコートされて行く。
そしてベートーベンのソナタ第7番。私はまだCDを聴いていなかったので、
ポリーニがこの曲をどのように弾くかは白紙だった。
第1楽章 とても左手が充実している。昔この曲を習ったけれど、
まるで別の曲のようにきこえる。第2楽章はたっぷりと聴かせ、第3楽章になると、
緊張が解けたように慈愛に満ちた音楽になった。この第3楽章がとてもよかった。
“悲愴”ソナタはケンプのレコードで聴いたくらいである。果たしてポリーニは
うってかわって第1楽章から躍動感にあふれた演奏を展開した。第2楽章は主旋律を
際立たせていたのが印象的。そして第3楽章 出だしはささやくようにさりげなく
ごく自然に音楽が高揚していくさまは見事というしかない。
全体的に音楽の息使いがゆったり、たっぷりとしていて、風格を感じると同時に
聴いている私たちもポリーニの音楽と一体化している充実感があった。
前回のプロジェクトは大掛かりな企画であったためか、ポリーニに多少気負いの
ようなものがあったとすれば、今回はそれが全くなく、そこにあるのは音楽と
ポリーニと聴衆だけなのだった。
後半のシューマン幻想曲では、ポリーニは自由自在に自身の宇宙を飛び回り、
文字通り幻想的な世界を繰り広げてくれた。すばらしい色彩感、もう何もいうことはない。
ただ音楽に身をまかせているだけで幸せだ。演奏が終わった。鳴り止まぬ拍手。
花束を渡そうとした小さな女の子に“あとでね”というようなしぐさで、再び
出てきたときに花束を受け取るほほえましい場面もあった。
そしてアンコールは3曲。これがまたそれぞれに最高だった。シューマン“飛翔”の
エネルギッシュで凝縮された演奏。ショパンノクターン第8番 高音のパッセージの
輝き。そしてエチュードop.10-4のなんと充実していたこと!若いころのアクセル
全開の演奏に一味も二味も加わり、小品でありながら大曲を思わせる演奏で
しめくくった。ポリーニは年々良くなっている。私は確かな手ごたえを感じて大満足で
ホテルに帰りました。このあとのオール・ショパン・プロがますます楽しみです。

5/5(水) 10:34

テレビ放映は? 
《だっと》さん
皆さんリサイタルに行かれたみたいでうらやましいです。
私は今回は行けませんでしたが、皆さんの感想を読んでいると、今回はかなりいい演奏だったみたいですね。私は2002年のショパン&ドビュッシーの前奏曲の時と、その前来日した時の、リストのソナタが入っているのプログラムを聴きに行きました。正直言って100%満足できる演奏ではなく、がっかりした気分でもあったため、本当に今回行けなくて残念です。是非テレビでやってほしい!予定はないのでしょうかね?
5/5(水) 22:17

たぶん・・・ 
《あみい》さん
みなとみらいでのはテレビ放映は無いと思います。カメラが入っていなかったような記憶があります。
すごくよかったのでテレビでもう一度見たいですね。
サントリーホールでのはどうでしょうか?NHKくらい録音に来てるかしら?・・・ね?
5/6(木) 00:14

はじめまして 
《たけお》さん
はじめまして、こんばんは。
ポリーニの情報がたくさんあって、
喜んでいろいろ見せていただきました。
これからも期待しています。

私も5/3の横浜公演に行ってきました。
以前は東京文化会館やサントリーホールに出かけていましたが、
今回は(今回から?)横浜公演ができて、横浜市民である私は大喜びで、
みなとみらいホールのチケットを買ったのです。
前回の「皇帝」も横浜で聞きました。
今年はサントリーホールの公演には行かないので、
ここでのみなさんの感想を楽しみに読ませていただきますね。
楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。

5/7(金) 01:00

Re:はじめまして  
《すみこ》
たけおさん、お訪ねいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。
「はじめまして」なのですが、実は以前からTAKEOさんのホームページの「音楽に関すること」、私は“お気に入り”に入れて、折にふれ読ませていただいておりました。
ポリーニの演奏会によせる心のこもったご感想は、その場の空気やポリーニの姿をも思い浮かばせてくれました。
ポリーニとともに音楽の生まれる場を聴衆が共有する、その喜びを書いていらっしゃいますが、本当にそうですね。
ポリーニほど聴衆に“伝えたい”意志を持って演奏する人は、いないのではないかと思うほど、彼の演奏は説得力をもって迫ってきます。
それを受け容れる聴衆は、心を開いて真摯に受け止めなければならず、またそうしなければ本当にポリーニを聴いたことにはならない、と思わされます。
横浜の演奏会、とても良かったですね。純化されたピアノの音色が、ポリーニの高潔な音楽にぴったりだったと思います。ポリーニもきっと満足だったでしょうし、聴衆の私達も幸せな時を過しました。
そしてアンコールのノクターンを聴きながら、ショパン・プロもここで聴いたみたい、と思ったのですが・・・次回は実現するかもしれませんね?
5/10(月) 13:37

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5月6日(木)
《東京:サントリーホール》

やっぱり素晴らしい演奏でした! 
《すみこ》
今日はサントリーホールでAプロ。
横浜以上に力のこもった、熱い演奏で、特に幻想曲が圧巻でした。
精魂こめた演奏に、マエストロはお疲れになったのでしょうか、アンコールはショパンの夜想曲第8番のみ。
美しい心に染み入る演奏を、感謝の思いで聴き入りました。
5/7(金) 00:45  

行って来ましたサントリー 
《おじさん》さん
 今回の来日は、1974年の初来日からちょうど30年… 幸運な事に、その初来日からかかさず聴いて来た私にとっても忘れられないコンサートの一つになりました。プログラム前半のベートーヴェンソナタは、今日はプログラム後半の序章にすぎませんでした。休憩後のプログラム後半はシェーンベルクの3つのピアノ曲から。1曲目は無調と言っても、印象的な旋律らしいものがあるので中でもわかりやすい方ですが、それにしてもその濃密な表現には驚きました。2曲目がかなり規模の大きい三部形式の曲であったというのも、今日の演奏で初めて認識したような気がします。ポリーニの表現力のおかげで私は金縛り状態… ピアノからあふれてくる音楽の洪水にただただ身を任せる事しかできませんでした。そして最後の第3曲。何か異様で重厚な音の塊が、めまぐるしく変化していく現象を体験する事が出来ました。演奏が終わった直後のポリーニの充足感に満ちた顔が忘れられません。
 そしてシューマンの「幻想曲」。すみこさん、本当に素晴らしい演奏でしたね! シェーンベルクの時と同じように濃密な時間が過ぎ去って行きました。それにしても第2楽章の圧倒的な迫力には驚愕でした。またポリーニの完全燃焼を見てしまいました。これではアンコールは弾けないのではと私は思い、事実、弾かないつもりだったと思いますが、本当に鳴り止まない拍手に最後の最後にショパンの夜想曲第8番を弾いてくれました。ポリーニはこの曲をアンコールで弾く事が多いので、私はおそらく10回以上聴いていますが、こんなに安らぎを感じる演奏は初めてでした。何か心の奥に直接響くように私は感じ、心から癒されてしまいました。  今日のサントリーホールの演奏会は、正式な録音をしていました。TVカメラなどは見当たらなかったので音だけの収録だと思いますが、FM放送で放送されるのでしょうか! 楽しみです!!
5/7(金) 01:41

第二夜も 
《ひろこ》さん
今日一日胸がいっぱいで、ため息ばかりついていました。完璧な打鍵と、決して乱れることはないけれど躍動感あふれるリズムは第一夜と同じ。第二夜は、特に後半、なにやら凄味のようなものが加わりました。正直申しまして、自分がシェーンベルクにあんなに陶酔してしまうなんて思いませんでした。そしてシューマンの幻想曲の異様なまでに豊かな音色、ホールに広がる壮大な音楽の世界・・・。演奏が終わってもふるえが止まらないという感じでした。あんなものすごい演奏に立ち会えたのは本当に幸運だったと思います。次はいよいよショパン。あんな演奏で舟歌やソナタをやられたら、失神するかも・・・・。

演奏の後、見るからにお疲れのご様子だったので心配です。あんな凄演の後では無理もないとは思いますが。ああいう時、むずかしいですね・・・。ただ賞賛のために拍手を続けていても、「アンコール弾いて」みたいになってしまって。アンコールなんてもういいから、早く客電あげて、マエストロをお休みさせてあげて・・・って思いながら拍手してました。

5/8(土) 01:03

マエストロありがとう!(1) 
《かずこ》さん
今回は6日と10日のコンサートを聴きましたが、生涯忘れ得ぬ両夜となりました。
はるばる釧路から聴きに行って本当に良かったと思いますね。
いまだに昨晩の余韻を引きずっていて思い出してはニヤついています(~_~;)。
まず6日のコンサートでは、ベートーベンの7番のソナタがこれほど素敵で大曲だとは
思いませんでした。直前に発売された新譜を聴いていましたが、やはり生演奏は、音色が
豊かでダイナミックさでも上回っていました。そして「悲愴」・・・出だしの強烈な
和音から私はもうノックアウト状態^_^;・・・軽快ながらも重厚さも併せ持つ圧倒的な
スケール感の演奏に、これがマエストロの「悲愴」なんだと感服するのみ。。
内心・・「キャー!!」です。
そして「幻想曲」・・・マエストロに心酔するようになってからこの日を待ってました。
第1楽章、ミラクルな音色といいましょうか、眩い感じです。
第2楽章は巧みな打鍵から繰り広げられるエネルギッシュで壮麗な演奏は驚愕しました、
第3楽章はまさにファンタジー・・・ああー!凄かったー。。。
アンコールのノクターン27-2は初めて生で聴きました。お疲れのご様子なのに弾いてくれましたが、マエストロのこの曲は格別でした。高音の美しさといったらたとえようもありません。
柔らかくて透明感があってつやのあるこの音を聴いただけでも幸福感につつまれますね。
5/12(水) 01:53
※5月6・10日のご感想を日別に掲載しました。5月10日「マエストロありがとう!(2)」に続きます。

皆様のご意見・ご感想(2)

Bravo e Grazie! Maestro!! 2004年の感動

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