MAURIZIO POLLINI
アンコール曲

来日時のアンコール曲を、判っている日だけですが表にしてみました。
情報をお寄せくださった皆様、ありがとうございました。
(プログラム一覧へは★19XX年から、または最下段から戻ってください)

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★1974年▲TOP
4月19日
福岡/(A)
ショパン:練習曲Op.25-11「木枯」
〈博多の人さん〉
4月22日
大阪/(A)
ショパン:バラード第1番、練習曲Op.10-12「革命」、25-11「木枯」、シューマン:アラベスク
〈岡本さん〉
4月25日
東京/(A)
ショパン:練習曲Op.25-11「木枯」、10-12「革命」、バラード第1番、夜想曲第8番Op.27-2、練習曲Op.10-6、シューマン:アラベスク
特に、ショパンのg-mollのバラードを弾き始めたときには、会場全体が、「え、こんな曲アンコールに弾くの?(だって、アンコールにしちゃ大曲すぎるものね)」と言う感じで、一瞬どよめいたのを覚えています。 〈主婦さん〉

あのバラード1番は凄かったです。ホールが隅々鳴っていました。「木枯らし」の、出だしの単音のピアノ(表情記号)の音の美しさ、3小節目からの和音のピアニッシモの更なる美しさ。今でも耳の中によみがえってきます。 〈おじさんさん〉

★1976年▲TOP
3月9日
東京/(A)
ショパン:練習曲Op.10-5「黒鍵」、シューマン:アラベスク、ショパン:スケルツォ第3番
〈山本博史さん〉〈陰陽師さん〉
「このスケルツォが始まった時、東京文化会館の大ホールが、音にならないどよめきで揺れた事を思い出す。あのどよめきは何だったのだろうか。聴衆みんなが、同時に息を飲む気配だったのだろうか。・・・・たしかに何かが起こった。それに触発されたのか、このスケルツォ第3番は白眉の名演となった。」
〈91年プログラムより(石井聡氏の文)〉

3月11日
東京/(B)
シェーンベルク:ピアノ曲Op.19 全6曲、ウェーベルン:変奏曲Op.27、シェーンベルク:ピアノ曲Op.11-3
〈ズーさん〉
「・・・この一夜も、20世紀前半のピアノ音楽の歴史をまさに完全な形で円環が閉じられたという印象をわれわれに与えたのである。・・・」
〈78年プログラムより(柴田南雄氏の文)〉

3月13日
東京/(C)
シューベルト:3つのピアノ曲よりD946-1
〈山本博史さん〉
3月18日
東京/(協奏曲)
ショパン:バラード第1番
〈池田さん〉
3月19日
東京/(協奏曲)
ショパン:ポロネーズ第5番嬰へ短調Op.44
協奏曲の演奏会には珍しくアンコールがありました。それも10分もかかる、ショパンのポロネーズOp.44!この曲はポリーニがショパンコンクールの予選で弾いた曲です。 〈Bunさん〉

★1978年▲TOP
4月3日
大阪/(C)
ショパン:バラード第1番、練習曲Op.25-11「木枯」
〈池田さん〉
4月5日
札幌/(B)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりOp.126-3
〈Takanoriさん〉
4月7日
東京/(A)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりOp.126-3
〈BUNさん〉
4月10日
東京/(C)
ショパン:練習曲Op.25-11「木枯」、バラード第1番
〈BUNさん〉
練習曲「木枯らし」(これは確かです)、バラード1番(もっとあとの来日のときと混同しているかもしれませんが)がありました。とにかく、私も「こんな曲をアンコールに?」と思いました。 〈ズーさん〉

4月12日
東京/(D)
シェーンベルク:ピアノ曲Op.11-3、Op.19
〈91年プログラムより(石井聡氏)〉
シュトックハウゼン…ピアノ曲第10は名演でした。アンコールは確かにシェーンベルクのOp.11-3とOp.19。特にOp.19の小品6曲は美しかった。 〈おじさんさん〉

4月14日
東京/(協奏曲)
ブラームス:間奏曲Op.117-1
「私は、音楽の持つ安らぎの一面を感じた。なんとも言えない、本当にやさしい演奏だった。」
〈91年プログラムより(石井聡氏の文)〉

4月15日
東京/(協奏曲)
ブラームス:間奏曲Op.117-2
〈池田さん〉

★1981年▲TOP
4月25日
東京/(A)
ショパン:練習曲Op.10-5「黒鍵」、 夜想曲第8番Op.27-2
〈おじさんさん〉
5月2日
東京/(B)
(青少年のためのコンサート)/アンコールなし
この日はアンコールなしでした。「ワルトシュタイン」を弾き終えた後、聴衆は当然アンコールを期待して何度も(いや、何十回も)ピアニストを舞台に呼び出しましたが、ついに1曲も弾いてくれませんでした。最後のほうは場内手拍子になりましたが(クラシックの音楽会でこんなこと、珍しいのでは?)、そのままお開きに。 〈Arthurさん〉

5月6日
東京/(協奏曲)
アンコールなし
〈おじさんさん〉
5月8日
東京/(C)
アンコールなし
〈おじさんさん〉

★1986年▲TOP
5月7日
東京/協奏曲
シェーンベルク:協奏曲第2楽章から最後まで
演奏後一度袖に入りカーテンコールが3度(不確かですが)あった後、小澤さんとピアノの傍で話をして2楽章より最後まで演奏した記憶がございます。この協奏曲は日本初演であり、お二人はボストンで数度共演しておりました。  〈ももちゃんさん〉

5月12日
東京/(A)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻第10曲「沈める寺」、第7曲「西風の見たもの」、ショパン:スケルツォ第3番、夜想曲第8番Op.27-2、練習曲Op.25-11「木枯」
あのドビュッシーの練習曲全12曲の後だったので「きょうはアンコールはないだろう」と思いきや、いきなり「西風の…」でしたからそれはもう度肝を抜かれてしまいました。最後の「木枯らし」の前奏が始まった時、興奮のあまり場内から拍手が沸き起こったのをよく憶えてます。  〈Arthurさん〉

「木枯らし」が始まってどよめいたことは私も覚えています。そしてだれかがそれをすぐに静かにするように注意を(決してこれは悪い意味ではありません)促していた雰囲気を感じました。ポリーニを聴きに来るお客さんっていい雰囲気だな、と感じたのはそのころからでした。 〈ズーさん〉

アンコールにスケルツォの3番を弾いたのも覚えています。他の年の時と同様、「こんな曲をやるの?」という感じで、会場がザワつきましたね。 〈としさん〉

「木枯らし」が始まって会場がどよめいた時、静かにしてね、と合図を送ったのは、マエストロ自身でした!あの時、どよめきが起こったことをマエストロは楽しんで受けとめておられたように感じました。 空いている左手の2の指をそっと唇にあてて微笑みながら「シ〜」の仕草をなさいました。あの日はクライバーが聴きにいらしていたのですよね。懐かしい…。 〈segretoさん〉

5月16日
東京/(C)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりOp.126-3、シューベルト:3つのピアノ曲よりD.946-1
「青少年のためのコンサート」をFMで聴きました。シューベルトのこの曲を初めて聴いたのですが、なんという不思議な世界だったことか。彼岸へいざなわれたような感じで、たちまち心を奪われてしまいました。 〈すみこ〉

5月19日
東京/(B)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりOp.126-3、シューベルト:3つのピアノ曲よりD.946-1、即興曲D.935-2
19日のクライバーは追加公演として行われたものでしたが、そのチケットはポリーニのチケットと同じ日に発売されましたね。クライバーの方は18日のチケットを持っていたので、19日は迷わずポリーニを買いました。確かこの日のアンコールは、シューベルトの「3つの小品D.946」から1曲目が演奏されましたよね。 〈としさん〉

そうそう、シューベルトのD.946-1、確かに弾きました。そして次に即興曲D.935-2を弾いたはずです、この日、確か即興曲でお開きになったと思いますが、他にもう1曲ぐらい弾いたっけなぁ? 〈Arthurさん〉

ベートーヴェンの6つのバガテルよりOp.126-3もありました。 〈まめこさん〉

5月21日
大阪/(B)
シューベルト:3つのピアノ曲よりD.946-1、シューマン:アラベスク、ショパン:練習曲Op.25-11「木枯」、Op.25-12「大洋」
アンコールを通して一つのコンサートでいろいろな作曲家の演奏が聴けることも、とてもインパクトがありました。86年のベートーヴェン、シューベルトプロの時は、アンコールのシューベルト小品、「アラベスク」(シューマン)、ショパンのエチュードで、弾き方が次々に変貌していくのに驚嘆した記憶があります。 〈Yamakenさん>

★1989年▲TOP
4月8日
大阪/(A)
ショパン:練習曲Op.25-1「エオリアンハープ」、スケルツォ第2番、練習曲Op.10-5「黒鍵」、夜想曲第8番Op.27-2
ノクターンOp.27-2とスケルツォ2番が4日後に演奏する予定のプログラムBの曲目だったことを考えますと、大阪公演の聴衆へのプレゼントと名古屋公演の聴衆への最後の調整を兼ねた、マエストロらしい誠意あるアンコール曲だったと思います。 〈segretoさん〉

4月15日
東京/(A)
ショパン:練習曲Op.25-1「エオリアンハープ」、Op.25-11「木枯」、Op.10-5「黒鍵」、リスト:超絶技巧練習曲第10番、ドビュッシー:12の練習曲第11曲
1曲目が「エオリアン・ハープ」だったことはほぼ確実。あと1曲、あるいは2曲だったかも。 〈Arthurさん〉

リストの練習曲は、ソナタを弾いた日だったと思います。 〈おじさんさん〉

・・・とドビュッシーの練習曲11番アルペジオのための、だと記憶しています。最後の最後で、いきなりドビュッシーを弾き始めたのでよく覚えています。 〈三須さん〉

4月19日
東京/(C)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりOp.126-3、Op.126-4。ショパン:マズルカOp.56-2
(ベートーヴェンの)2曲、曲順も確実です。他に1曲ぐらい弾いたかも? 〈Arthurさん〉

ショパンのマズルカOp.56-2もありました。 〈まめこさん〉

4月23日
東京/(B)
ショパン:練習曲Op.10-4、バラード第1番、リスト:超絶技巧練習曲第10番、ショパン:前奏曲Op.28-13
〈Arthurさん〉〈ホワイティさん〉
89年の来日公演で、アンコールの何曲目かで、マエストロがバラード1番を弾いたこともありましたね。びっくりしてしまいましたよ。しかも、素晴らしい演奏。あの日は10曲近いアンコールだったように記憶してるのですが・・・・  〈Amateurさん〉

4月26日
東京/(C)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりOp.126-1、Op.126-4
〈池田さん〉

★1991年▲TOP
4月13日
大阪/(A)
アンコールなし
〈Yamakenさん〉
4月19日
東京/(A)
アンコールなし
〈すみこ〉
4月24日
東京/(B)
ショパン:スケルツォ第2番、夜想曲第8番Op.27-2、ドビュッシー:練習曲第11番
〈ホワイティさん〉
ドビュッシーの練習曲は第11番のアルペッジョのためのです。 〈おじさんさん〉

4月28日
東京/(C)
青少年のためのコンサート/アンコールなし
〈Arthurさん〉
5月1日
東京/(B)
アンコールなし
〈Arthurさん〉
5月3日
大阪/(B)
アンコールなし
また、アンコールなしの日もしばしばありますが、それがかえって正規プロの価値を増すことも経験しました。例えば、91年大阪でのペトルーシュカ(B)やディアベリ変奏曲(A)の圧倒的な熱演を聴いた時は、アンコールなしでも十分でしたし・・・  〈Yamakenさん〉

★1993年▲TOP
4月22日
東京/(A)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻第7曲「西風の見たもの」、ショパン:夜想曲第8番Op.27-2
〈ホワイティさん〉
「4月22日、東京文化会館大ホールでは夜9時15分を過ぎてもアンコールの拍手が鳴り止まなかった。ポリーニは一瞬ちゅうちょした表情を見せたがすばやくいすにすわり、2曲目のアンコールを弾き出した。ショパンのノクターン第8番である。出だしの弱音による下降音が聴こえると会場は水を打ったように静かになり、ポリーニのクリスタルのような透明な響きは、センチな感情を排除した淡々とした美しさでショパンの精妙な主題を浮き彫りにしていった。・・・」 
〈「FMfan93年5月4日号」伊熊よし子氏の文(Yamakenさんより)〉

4月25日
東京/(A)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻第7曲「西風の見たもの」、ショパン:練習曲Op.25-1「エオリアンハープ」、リスト:超絶技巧練習曲第10番
4月19日(月)の公演はポリーニの体調が悪く4月25日(日)に延期となりました。アンコールは確か、「西風のみたもの」・・・「エオリアンハープ」だったように記憶しています。この日は、会場が、昭和女子大人見記念講堂、公演開始時刻が17:00というもので終演後、まだ明るいなかを帰った記憶があります。 〈ズーさん〉

(知人と)聴きに行って、最後のリストが終わって、「すごかったねぇ、」と話しながら家路に着いたのを今でも覚えています。 〈ホワイティさん〉

4月27日
東京/(B)
アンコールなし
ポリーニは体調が悪そうでした。 〈まめこさん〉

4月30日
東京/(B)
アンコールなし
〈リキリキさん〉

★1995年▲TOP
5月10日
東京/(A)
ショパン:練習曲Op.25-1「エオリアンハープ」、スケルツォ第3番
やわらかく弧をえがいて旋律が流れ、5月の宵のほの暖かさと香しさが漂うような練習曲「エオリアンハープ」でした。スケルツォは光り輝く音の、迫力に満ちた演奏。 〈すみこ〉

5月13日
東京/(A)
(青少年のためのコンサート)/ショパン:練習曲Op.25-1「エオリアンハープ」、Op.10-4
〈Yamakenさん〉
5月18日
東京/(B)
(ブーレーズフェスティバル)/アンコールなし
また、アンコールなしの日もしばしばありますが、それがかえって正規プロの価値を増すことも経験しました。例えば、・・・95年のブレーズフェスティバルで、ブレーズのソナタの演奏後にブレーズと手を取り合って演奏会の成功を喜び合っている姿をみたときも、今日はこれで満足と納得したのも事実です。 〈Yamakenさん〉

5月22日
大阪/(A)
ショパン:スケルツォ第2番、練習曲1曲、他1曲
〈ミスターXさん〉
5月26日
東京/(C)
(ブーレーズフェスティバル)/アンコールなし
筋肉の過労のためバルトークの協奏曲を取りやめ、シェーンベルクの独奏曲に変更されました。もっと聴きたい!との思いを込めて盛大な拍手を送りましたが・・・。後半は「春の祭典」を1階席で奥様と一緒に聴いていて、終演後沢山のファンに取り囲まれていました。 〈すみこ〉

★1998年▲TOP
4月18日
東京/(A)
アンコールなし
〈ズーさん〉
4月25日
東京/(B)
アンコールなし
〈すみこ〉
5月2日
東京/(C)
アンコールなし
〈Arthurさん〉
5月11日
東京/(D)
アンコールなし
〈おじさんさん〉

★2001年▲TOP
5月12日
東京/(A)
ショパン:夜想曲第8番Op.27-2、24の前奏曲Op.28第24番、ドビュッシー:12の練習曲第11曲、前奏曲集第1巻第10曲「沈める寺」、ショパン:練習曲Op.10-4、リスト:超絶技巧練習曲第10番
昂揚を鎮めるかのように優しく演奏された夜想曲にはじまり、趣を変えて洒落たドビュッシーを経て、リストの超絶技巧練習曲で燃焼度をさらに高めて終わった、豪華なアンコールでした。 〈すみこ〉

5月18日
東京/(B)
ショパン:練習曲Op.25-1「エオリアンハープ」、Op.10-12「革命」、前奏曲Op.28-15「雨だれ」、練習曲Op.25-11「木枯」、子守歌Op.57
溢れる感興のまま、次々と弾かれた親しみ深い名曲。熱い拍手と花束に応えて、1曲1曲が心から供されたように響きました。最後の子守歌のなんと美しかったこと! ホールに明かりが点いてからも、もう1度舞台に現れてくれたマエストロに心から感謝! 〈すみこ〉

5月22日
東京/(B)
ショパン:練習曲Op.25-1「エオリアンハープ」、Op.10-12「革命」、ドビュッシー:前奏曲集第1巻第10曲「沈める寺」
「エオリアンハープ」の柔らかい響きが慰撫するように、次の「革命」はまた激情に火をつけるように。そして「沈める寺」では全く違った音の世界を開示してくれました。お疲れのご様子なのに何度も舞台に現れてくれたマエストロ。ありがとう! 〈すみこ〉

★2002年▲TOP
11月13日
東京/(A)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりOp.126-3、Op.126-4、シェーンベルク:6つのピアノ小品Op.19
会場中の興奮を静めるように奏された1曲目、なお高揚収まらずに2曲目のバガテル。そしてポリーニ自ら曲名を告げて、シェーンベルク。プロジェクトらしい見事な締め括りだった。 〈すみこ〉

11月22日
東京/(B)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻第10曲「沈める寺」、第7曲「西風の見たもの」、ショパン:バラード第1番、夜想曲第8番Op.27-2、練習曲Op.10-12「革命」
プログラム最終曲「花火」の圧倒的演奏の後に、一体何を望みうるだろう。が、「沈める寺」も「西風の見たもの」も、ポリーニならではの素晴らしいドビュッシーの世界を、再び表してくれた。ショパンの3曲も美しく、聴く者に幸福感をもたらす、マエストロからのプレゼント。プロジェクト全体のフィナーレに相応しい、豪華な曲目の充実した演奏だった。 〈すみこ〉

★2004年▲TOP
5月3日
横浜/(A)
シューマン:幻想小曲集第2番「飛翔」、ショパン:夜想曲第8番Op.27-2、練習曲Op.10-4
アンコールには時々surpriseがあります、とポリーニが言う、そのとおりの「飛翔」。静かに終えた幻想曲の、潜められた熱を解き放つような激しさ。夜想曲は端正で、ため息がでるほど美しい。もうこれで、と思われたけれど、最後にもう1つ練習曲のプレゼント。完璧ともいうべき演奏でした。 〈すみこ〉

5月6日
東京/(A)
ショパン:夜想曲第8番Op.27-2、
精魂込めた演奏にお疲れの様子のポリーニ。アンコールなしでも充分満足の演奏会だったけれど、賞賛の拍手は惜しみなく送りたい。鳴り止まぬ拍手に、夜想曲を一曲プレゼントして下さいました。なんとしなやかに優しく、美しかったことか! 〈すみこ〉

5月10日
東京/(B)
ショパン:前奏曲Op.28-15「雨だれ」、練習曲Op.10-4、バラード第1番
豪華なプログラムを完璧に弾き終え、なお元気そうなポリーニ。気軽な感じでピアノに向かい、詩情豊かな「雨だれ」を、万全の技巧で練習曲を、そして完璧な美しさのバラードを披露してくれました。 〈すみこ〉

5月12日
東京/(B)
ショパン:前奏曲Op.28-15「雨だれ」、バラード第1番、練習曲Op.25-1「エオリアンハープ」、練習曲Op.10-4
ノンストップで後半プログラムを弾き切ったポリーニは、なお元気で、気さくにアンコールに応じてくれました。バラードの最後、壮大なスケールの見事さ、美しさは鳥肌が立つほど。「エオリアンハープ」が聴けたのも嬉しい。Op.10-4がまた熱狂を呼び起こし、拍手・喝采はいつ止むとも知れず、マエストロは誠実に何度も舞台に出てきてくれました。 〈すみこ〉

★2005年▲TOP
11月6日
東京/(A)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりop.126-3、op.126-4
アンコールなしでも充実した演奏会だったけれど、鳴り止まぬ拍手にポリーニはバガテルで応じてくれました(ふとその気になったような感じで)。心を静めるような1曲目。物足りない(?)と思われたのかすぐに2曲目も。強く激しい部分と対話するように表れる優しい旋律が魅力的で、聴き終わって温かい気持になりました。 〈すみこ〉

11月9日
東京/(B)
ショパン:前奏曲Op.28-15「雨だれ」、バラード第1番、練習曲Op.10-12「革命」、練習曲Op.10-4
ポロネーズ2曲の圧倒的演奏の後、「雨だれ」の優しい美しさが心に染み透るようでした。バラードからまたもヴォルテージが上がった演奏会の終り、ポリーニも聴衆とともに楽しんでいたのかしら・・・。 〈すみこ〉

11月12日
大阪/(B)
ショパン:前奏曲Op.28-15「雨だれ」、バラード第1番、練習曲Op.10-12「革命」、練習曲Op.10-4
喝采の後に「雨だれ」が始まり、一瞬にしてシーンと静まったホールに涼やかな空気が流れるようでした。バラード1番は端正なのにドラマティックな美しい演奏。「革命」でさらに大喝采を呼び、op.10-4でまたも熱狂を高めたポリーニ。10年ぶりの大阪への、素敵なプレゼントとなりました。 〈すみこ〉

★2006年▲TOP
10月11日
東京
ドビュッシー:前奏曲集第1巻「沈める寺」、リスト:超絶技巧練習曲第10番、ショパン:練習曲Op.10-12「革命」、ノクターン第8番Op.27-2、スケルツォ第3番Op.39
リストの大作の後に、お疲れの様子もなく弾かれたアンコールは、マエストロの大きさを感じさせる充実したものばかり。技巧的に難しいパッセージを楽々弾き進めるマエストロは、ピアニズムの追求をご自身も楽しんでいられるかのよう。勿論曲の内実に迫る演奏に、聴衆は大きな喜びを味わい、至福の時(約40〜50分も!)を過ごしました。 〈すみこ〉

★2009年▲TOP
5月12日
大阪(A)
ショパン:練習曲Op.10-12「革命」、バラード第1番、練習曲Op.10-4、前奏曲Op.28-15「雨だれ」
火を噴くような「革命」に続いてバラード第1番が始まると、ああ、ポリーニのリサイタルを聴いたんだ、としみじみと嬉しく、でも、もう終りの時なんだ、と寂しくもなり・・・。鮮やかなテクニックの練習曲10-4でまた盛り上がり、「雨だれ」で優しく締めくくられました。  〈すみこ〉

5月15日
東京(A)
ショパン:練習曲Op.10-12「革命」、バラード第1番、練習曲Op.10-4、前奏曲Op.28-15「雨だれ」、スケルツォ第3番
輝かしい「英雄」の高揚をそのままに「革命」が奏され、充実した美しいバラード1番、見事な練習曲4番、静かに曲を閉じる「雨だれ」。十分に堪能したリサイタル、そこへ更にスケルツォ第3番が始まった時は驚喜しました! “第3部”まで楽しめたショパンの夕べでした。  〈すみこ〉

5月19日
東京(B)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻第10曲「沈める寺」、第7曲「西風の見たもの」、リスト:超絶技巧練習曲第10番
練習曲集で見せたドビュッシーの魅力を更に深め、大きく詩情豊かに描かれた「沈める寺」、猛威をふるう「西風」の激しい描写。2つの難曲に更にリストの超絶技巧練習曲まで加えて、ポリーニ・パワー全開!(それも余裕を持って)と思わされる、充実したアンコールでした。  〈すみこ〉

★2010年▲TOP
10月17日
東京(A)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻第10曲「沈める寺」、第7曲「西風の見たもの」、ショパン:練習曲Op.10-12「革命」、バラード第1番
難曲ブーレーズの熱演の後、ドビュッシーの前奏曲2曲は本プロ「練習曲」での洗練・精緻・怜悧を超えて、熱くドラマチックな演奏でした。そしてショパンへと還流し、最後のバラードのなんと美しかったことか! 〈すみこ〉

10月23日
東京(B)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりOp.126-3、Op.126-4
崇高な領域へと至った最後のソナタの第2楽章。感動と昂揚の拍手の中、この世に還ったようにホッと安らいで、優しく奏でられたバガテルでした。 〈すみこ〉

10月29日
京都/(C)
アンコールなし
11月3日
東京/(C)
アンコールなし

★2012年▲TOP
10月23日
東京/1(B-M)
アンコールなし
11月2日
東京/2(B-S)
ベートーヴェン:6つのバガテルよりOp.126-3、Op.126-4
シュトックハウゼン2曲からベートーヴェンのソナタ4曲、“オール・ポリーニ”のリサイタルを満喫しましたが、最後にまた素敵な小曲をプレゼントしてくれました。感謝! 4夜の中の絶好のタイミング。 〈すみこ〉

11月7日
東京/3(B-L)
アンコールなし
11月13日
東京/4(B-S)
アンコールなし

★2016年▲TOP
4月9日
川崎(A)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻第10曲「沈める寺」、ショパン:バラード第1番
幻想的な光景が浮び上るような「沈める寺」、ポリーニ十八番の美しいバラード第1番。ポリーニを聴いた、としみじみ感じられる2曲でした。 〈すみこ〉

4月16日
東京(B)
ショパン:練習曲Op.10-12「革命」、スケルツォ第3番、ノクターン第8番
今回は多くの「花束贈呈」が続き、「英雄」の昂揚も次第に鎮まってきましたが、「革命」さらにスケルツォ第3番の熱い演奏はまた興奮を惹き起こしました。美しいノクターンも“クールダウン”より“夢見心地”に・・・。 〈すみこ〉

4月21日
東京(C)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻第10曲「沈める寺」、ショパン:バラード第1番
異次元の大きな幻想の世界が構築される「沈める寺」。同時に前奏曲集の1巻から2巻への進化(?)も垣間見られたような気がしました。バラード第1番は、これぞポリーニのアンコール!の曲。聴き得ることに感謝しながら、美しい演奏に一心に耳を傾けました。 〈すみこ〉

★2018年▲TOP
10月7日
東京(A)
ショパン:スケルツォ第3番、子守歌
大作・難曲のソナタ第3番が齎したホール中の昂揚に、大曲スケルツォで応じたマエストロ。灯りが点ってもなお鳴りやまぬ拍手に、ピアノに戻り、美しく優しい子守歌を聴かせてくれました。 〈すみこ〉

10月18・21日
東京(B)
ドビュッシー:前奏曲集第2巻第12曲「花火」
精緻に紡がれる光の粒から、夜空に輝く光の花束まで。瀟洒に、華やかに、音による絵が描き出されました。 〈すみこ〉

◎アンコール曲目が不明の日について、情報・コメントをお寄せ頂けると幸いです。

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